慢性的な痛みを緩和する整体院 タブレットの活用で業務の合理化へ!
- 2023.12.18
- 業種別活用法
整体院には肩こりや腰痛など、慢性的な痛みのある顧客が来院します。顧客のために施術の時間を十分に確保するなら、カルテの作成やレジでの決済、売上の集計など、事務的な作業はできる限り効率化したいところです。
そのため、電子カルテを作成したりPOSレジを導入したりと、さまざまな面でDX化を進めている整体院は多いのではないでしょうか。
パソコン等を利用したDX化でも十分な効果は見込めますが、作業のしやすさを考えるならタブレットでのDX化がより効果的です。この記事では、整体院の経営におけるタブレットの導入と実際の運用の方法について説明します。
目次
電子カルテの作成で顧客管理が簡単に
電子カルテを作成するメリットは、整体院の顧客管理が簡単におこなえることです。
整体院に通う顧客情報を電子カルテにまとめておくと、氏名等の個人情報のほか、顧客の現在の症状や既往歴、顧客におこなった施術の内容が一目でわかります。これらのデータを参照することで今後の施術方針をたてられます。
また、新規の顧客が来院した場合も電子カルテがあると施術の方針を決めやすくなります。新規の顧客の施術をする場合は、問診をしてから施術方針を決める必要がありますが、整体師の経験が浅いと施術の方法を決めにくいと感じることもあるでしょう。
そこで、これまでに来院した顧客の症状と施術内容を電子カルテで参照すれば、その内容を参考にしながら新規の顧客の施術内容を容易に決められます。
そのほか、整体院ではカルテの保存は施術終了後5年間の保存が義務づけられています。タブレットに電子カルテのデータを保存しておけば、必要に応じてカルテの内容を参照できます。
電子カルテはマーケティングにも活用できる
電子カルテは整体院のマーケティングにも活用できます。
整体院でタブレットの画面を利用したPOSレジを利用すれば、レジで登録したデータはPOSデータとして蓄積されます。診察券や電子カルテの内容とPOSデータを連携させれば、整体院を多く利用している年齢層や性別に関するデータのほか、売上金額も参照できます。
整体院で売上を伸ばすためには、特に利用の多い年齢層を対象にした施術に重点を置くとより効果的です。需要の高い施術について技術を高め、顧客の満足度を高めれば顧客からの口コミで整体院の認知度が高まる効果が見込めます。
タブレットなら持ち運びが可能で訪問対応に最適
整体院に関するデータをタブレットで管理できると、そのデータは場所を問わずに見ることができます。
特に持ち運びの効果を発揮できるのは訪問対応で施術をするときです。
施術室内であれば、タブレットを利用しなくてもパソコンを設置して電子カルテの内容を参照できます。しかし、電子カルテをパソコンで管理していると訪問対応のときには紙のカルテを持って行かなければなりません。
その点、訪問施術のときにタブレットを持って行ければ、顧客の症状を聞いたうえで、タブレットに表示されるデータを参照しながら適切な施術をおこなうことが可能となります。
整体院の施術を受けたい顧客の中には、病気やケガなどが原因で整体院に通院できない場合もあります。そのため、訪問による施術は一定の需要が見込まれます。訪問での施術においてはタブレットは重要なツールとなることでしょう。
POSレジ導入でさまざまなメリットを受けられる
整体院にタブレットで利用できるPOSレジを導入すると、さまざまなメリットを受けられます。
POSレジとは、売上が発生したときにそのデータを即時に記録して集計できるシステムのことです。タブレットを利用したPOSレジを導入するメリットとしては下記があげられます。
・導入費用を抑えられる
・設置スペースがわずかで済む
・レジの操作がしやすい
・各種の決済機能が利用可能
それぞれの内容について説明します。
導入費用を抑えられる
タブレットタイプのPOSレジなら、据え置き型のPOSレジと比べると導入費用を抑えられます。
それぞれのレジを導入する場合、初期費用の目安は下記の通りとなります。
・据え置き型:100万円程度
・タブレット型:20~30万円程度
タブレット型のPOSレジなら、据え置き型のPOSレジを導入する場合と比べると初期費用を大幅に抑えられます。整体院の経営で利益を確保するなら、タブレット型のPOSレジが効果的です。
設置スペースがわずかで済む
タブレットタイプのPOSレジは据え置き型のPOSレジと比べると設置するスペースが少なくて済みます。
据え置き型のPOSレジは数字などのキーがレジ本体にあります。POSレジ自体のサイズは大きいものであるため、設置するためには広めのスペースが必要です。
しかし、タブレットなら画面はさほど大きくないうえに薄型であるため、わずかなスペースがあれば十分に設置できます。
限られたスペースを十分に活用したいなら、タブレットのPOSレジが適しています。
レジの操作がしやすい
タブレット型のPOSレジは、据え置き型のPOSレジと比べるとレジの操作がしやすく感じられます。
その理由は、タブレット型のPOSレジはスマホを操作するような感覚でレジ操作ができるためです。スマホは多くの人が日常的に使用しているため、初めてタブレットのレジを操作する人にとってもさほど抵抗を感じにくいことでしょう。
POSレジなら各種の決済方法を利用可能
POSレジを導入すれば、クレジット決済やコード決済などさまざまな決済方法に対応できます。
現在では、キャッシュレス決済を利用する人が増えています。経済産業省の調べによると、2022年時点のキャッシュレス決済比率は36.0%でした。
キャッシュレス決済の内訳は下記の通りです。
・クレジットカード払い:30.4%
・コード決済:2.6%
・電子マネー:2.0%
・デビット:1.0%
出典:経済産業省 2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました
https://www.meti.go.jp/
キャッシュレス決済比率が3分の1以上を占めていることを踏まえると、レジを導入する際にはキャッシュレス対応が必須といえます。
タブレットタイプのPOSレジなら、キャッシュレス決済に対応できるため、顧客が支払いをしやすい環境を作ることができます。
まとめ
整体院の運営にタブレットを導入すると、電子カルテを作成して施術室内で利用するだけでなく、訪問で施術する場合にもタブレットを持ち運んで施術先でも電子カルテの内容を参照できます。
また、整体院でのレジにタブレット型のPOSレジを導入すれば導入費用を抑えることができ、設置スペースもわずかで済むので、経営の合理化が実現します。
さらに、POSレジから収集したPOSデータを参照すればマーケティングにも活用できます。顧客のニーズに応じた施術に重点を置けば、整体院の売上アップも見込めます。