タブレットでDX化とは、IT化との違いや導入方法
- 2023.01.13
- その他
近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉をよく耳にするようになりました。さまざまな業界でDX化への取り組みを始めていますが、実際にはDXとは何か、IT化とどう違うのか、何から始めたらよいのか、と考えている方も多いのではないでしょうか。
DX化を目指す前にまずはDXの本質を理解し、DXの現状と課題を把握しましょう。その上で、DX化推進の足がかりとなるタブレットの使い方やツールなどについて紹介します。
DXとは?ITとの違い
DXは「Digital Transformation」の略で、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によって提唱された概念です。Transformationは変化・変革などの意味があり「IT技術を使って、人々の生活をよい方向に変化させる」という考えでした。
一方日本では、2018年に経済産業省がDX推進ガイドラインで「データやデジタルを活用し、社会のニーズに応えながら変革を起こすような製品やサービス、またはビジネスモデルを創造すること、グローバル市場でも優位性を確立すること」と提唱しています。つまり、デジタル技術によって産業の発展と日本経済の活性を目指すというものです。
ここで、DXと混同されがちなIT化との違いを説明しておきましょう。
実際のところ、IT化やDX化について明確な違いは定義されていませんが、IT化とはインターネットやコンピューター機器を使って業務を効率化すること、一方DXはデータやデジタルを活用して業務を変革することです。DXはビジネスの在り方そのものであり、DX戦略の1つとしてIT化があるという考え方もできるでしょう。
DXの現状と課題
経済産業省はDX推進ガイドラインと同年にDXレポートを発表しており、DX化を進めないと2025年から年間で最大12兆円の経済損失を出すと算出してビジネス界に衝撃を与えました。これにより多くの企業でDXへの取り組みが始まったものの、実際には課題が多いのも現状です。
まずDX化をするには既存システムから脱却し、新たなIT機器やシステムを構築する必要があるためコストがかかること、またDXを推進できるIT人材が不足していることが大きな課題です。システムの構築や人材確保などに取り組めるのは、資金の潤沢な大企業が中心になってしまっています。
またDXが重要だとなんとなく理解していても、基本的な意味を理解しないために取り組みが進まないという状況も考えられます。本質を理解しないとテクノロジーの活用が目的となってしまい、活用しきれずに失敗してしまう事例も見受けられます。
タブレットで始めるDX
DXはビジネスを大きく変える力を持っていますが、中長期的な視点で目標を設定し行うもので、いきなりDX化するのはほぼ不可能でしょう。まずは小さな取り組みから始めることが考えられますが、そこで利用できるのがタブレットです。
タブレットはコンパクトで持ち運びに便利なだけでなく、PCなどと比べても比較的低コストで導入できるのが大きなメリットです。どのような取り組みが考えられるか、見ていきましょう。
・ペーパーレス会議/ファイル共有「SideBooksクラウド本棚」
「SideBooksクラウド本棚」は、会議資料、社内業務資料、マニュアル、カタログなどさまざまな紙資料を電子化し、ペーパーレス化を実現するアプリケーションです。タブレットを持ち運びするだけで外出先や出張先でも手軽に資料を閲覧・共有できます。会議文書のフォルダー保存機能や検索機能、しおり機能など直観的な操作でモバイル端末に慣れていない人でも使いやすい仕様になっています。
・営業ツール「Handbook」
「Handbook」は、PDF資料、写真や動画コンテンツなど、あらゆる形式のファイルを保存し、商談やプレゼンテーションなどの営業ツールとして活用できます。また、これらのコンテンツの利用状況が見える化できるため、営業マネージャーなどの管理担当者は、現場の進捗状況の把握、教育用ビデオや小テストなどの配信で商談のスキルアップ向上に役立てることができます。
・アプリ開発「Platio(プラティオ)」「Platio(プラティオ)」
「Platio」は、社内にIT人材がいなくてもアプリケーションをノーコードで開発できるクラウドサービスです。さまざまな業種に対応しており、100種類以上のテンプレートから選んで設定するだけで自社に合わせた業務システムを数時間から数日、低コストで構築できます。タブレットを活用することにより、現場視点でのアプリ作成、システムの内製化を実現します。
まとめ
DX化は、事業の成長や変革を目指すものです。手軽に導入でき、フットワークのよいタブレットを組み合わせて企業の持つ情報をデジタル化し、資産として活用していきましょう。そのためには、DX化への取り組みやタブレット導入の目的・目標を明確にしていくことも大切です。