タブレットを遠隔操作してできること、テレワーク・リモートワークにも活用できる?
- 2022.12.02
- 用途別活用法
テレワーク・リモートワークでは、社内システムで作業できるようにするために「リモートデスクトップ」を活用する方法があります。本記事では、リモートデスクトップの概要と操作方法、注意点などについて紹介していきます。リモートワークを検討している人は参考にしてみてください。
リモートデスクトップとは
リモートデスクトップとは、手元の端末からネットワークを介してほかの端末に接続し、遠隔操作することを指します。画面転送型と呼ばれ、たとえば会社の自席に設置してあるパソコンのデスクトップ環境を、自宅のPC、タブレット、またはスマートフォンなどに表示させ、操作できるようにする仕組みです。
自宅や外出先から職場のPCに保存したファイルを確認したい、業務アプリを使って作業をしたいというときでも、オフィスと同じ環境で業務をこなすことができます。リモートデスクトップでは、手元の端末はオフィスのPCに対して操作の指示をしているだけなので、手元の端末にはデータは保存されません。
アクセス先別の操作方法
それでは、リモートデスクトップの操作方法を説明します。操作の対象となる、オフィスにあるPCのOSによって操作方法が異なります。前提として、PCの電源はオンに、ログイン待ちの状態にしておきます。
Windows10
PCがWindows10の場合は、リモートデスクトップが標準搭載されています。Windows10 HomeやWindows8.1は使用できないので注意しましょう。
まずコントロールパネル、セキュリティをクリックし、リモートアクセス許可を設定します。次にWindowsアクセサリから「リモートデスクトップ接続」を選択、コンピューター名、ユーザー名、パスワードを入力すればPC側の設定は完了です。コンピューター名は、設定画面から「バージョン情報」をクリックして確認してください。
手元のタブレットには、リモートデスクトップアプリ(無料)をダウンロードし、接続するPCの名前を追加します。接続すると、端末の画面に職場のPC画面が表示されます。
Google Chrome
Windows10以外のPCは、Google Chromeの「Chromeリモートデスクトップ」を使用することができます。Google Chromeのブラウザーから「Chromeリモートデスクトップ」をインストールし、起動して手順に従い、「リモート接続を有効にする」をクリックしましょう。
タブレットからGoogle Chromeを立ち上げ、Googleアカウントでログイン、「Chromeリモートデスクトップ」を起動して該当するPCを選択すれば開始できます。
Splashtop
Splashtop(スプラッシュトップ)は、有料のツールで、安全性と利便性に優れています。幅広いOSに対応し、強固なセキュリティを持っているため業務用として多く使用されています。
利用はとても簡単で、PCに「Splashtop Streamer」、タブレットに「Splashtop」アプリをインストールし、アカウント登録すれば完了です。
リモートデスクトップの選び方と注意点
リモートデスクトップのアプリを選ぶポイントで重要なのが、セキュリティ対策です。WindowsやChromeは無料で手軽に利用できるのがメリットですが、一方で利用者が多いことから、不正アクセスやサイバー攻撃など危険性も抱えています。
業務用タブレットとして使用する場合は、情報漏えいのリスクを回避するためセキュリティ対策をしっかりと行うことが大切です。
有料のものは、セキュリティも備えてあるものが多く便利ですが、手間やコストがかかりすぎると継続して利用できなくなる可能性があります。低額から始められて、簡単にセットアップできるものを選びましょう。
また、マニュアルやサポートサービスがあると運用しやすくなります。
タブレット活用のメリット
リモートデスクトップでタブレットを活用すれば、自宅での遠隔操作はもちろん、手軽に持ち運びができるため外出先からの操作も可能です。
スマートフォンの場合、画面が4~5インチが主流で、PCのデスクトップを表示させると文字が小さくなってしまいます。画面サイズが比較的大きめなタブレットであれば、見やすく作業も効率的に行えます。
ただし、タブレットのモバイル環境や通信サービスを制限している場合は、接続できる環境によっては作業ができなくなるため、外出先での利用には注意しましょう。
まとめ
テレワークやリモートワークを始めるには、それぞれが目の届かない場所で作業をするため、業務内容やルール、コミュニケーション手段、進捗管理などを整備することも大切です。その上でリモートデスクトップを活用し、業務を効率化していきましょう。