客室に設置されているタブレット、ホテルや旅館など宿泊施設ではどのように活用される?

  • 2022.05.28

ホテルや旅館などの宿泊施設にチェックインして客室に入ってみると、タブレットが設置されている場合があります。

タブレットの画面にはさまざまな項目が並んでいます、中には思わずタブレットを操作してみた人もいるのではないでしょうか。

この記事では、宿泊施設の客室にタブレットを導入するメリットや、タブレットで利用できる機能について説明します。

客室にタブレットを導入するメリット

客室にタブレットを導入するメリットとしては、下記があげられます。

・タブレット1台でさまざまな機能、サービスを利用できる
・顧客が自発的にタブレットを操作しやすい
・ペーパーレス化で作業効率が向上し、コストが削減される
・非対面でサービスを依頼できるので、コロナ禍でも利用しやすい
・英語や中国語など、多言語表示ができる

タブレット1台でさまざまな機能、サービスを利用できる

ホテルや旅館の客室に備えられたタブレットを操作すると、さまざまな機能を利用できたり、サービスを受けたりすることができます。

タブレットを操作して利用できる機能、サービスとして主なものをあげると、館内の案内や宿泊施設周辺の観光案内の表示、アラーム機能や内線電話の利用などがあります。

客室にタブレットが設置されていると、顧客としては宿泊施設の利便性が高いと感じるため、顧客満足度の向上につなげられます。

顧客が自発的にタブレットを操作しやすい

タブレットを導入するメリットは、顧客が自発的にタブレットを操作しやすい点です。

タブレットはスマホ感覚で操作できるので、顧客としては宿泊施設に設置しているタブレットを気軽に操作できます。

また、タブレットには宿泊施設内にある施設や宿泊施設周辺の情報などが表示されるので、顧客は気軽に操作しながら宿泊施設に関するさまざまな情報を得られます。

宿泊施設に関する情報は、紙媒体よりもタブレットの画面に表示するとより見やすく感じられます。

ペーパーレス化で作業効率が向上し、コストが削減される

タブレットを導入するとペーパーレス化により作業効率が向上します。

宿泊施設の客室には「宿泊約款」を備え付ける必要があります。宿泊約款が紙媒体の場合、約款の内容を変更するときには、全ての客室の宿泊約款を差し替える作業が発生します。

その点、宿泊約款をタブレットに表示していれば、スタッフが利用しているタブレットで宿泊約款の内容を変更し、変更済みの宿泊約款を全ての客室のタブレットに配信するだけで済みます。

このように、宿泊施設でタブレットを導入していると作業が効率化されるため、ペーパーレス化で紙のコストが削減されるだけでなく、人件費も抑えられます。

非対面でサービスを依頼できるので、コロナ禍でも利用しやすい

タブレットを利用すると、ルームサービスやホテル内の施設の予約は部屋にいながら行えます。

コロナ禍においては感染のリスクを少なくするため、IT化を推進して非対面でサービスを受けることが一般的となりました。それは宿泊施設においても同様です。

タブレットを利用すれば、非対面でサービスを依頼できるので、コロナ禍でも利用しやすい点がメリットです。

英語や中国語など、多言語表示ができる

宿泊施設のタブレットの多くは、英語や中国語など多言語表示に対応しています。

宿泊施設には外国人が宿泊することも多くなりました。そのため、宿泊施設では外国人の接客対応が急務といえます。

その点、多言語表示が可能なタブレットなら、タブレットの画面上に外国語で説明されるため、外国人にとってわかりやすく感じられます。

アフターコロナの時代を見据えると、外国人観光客の増加が見込まれます。これからの時代を先取りして多言語表示に対応しているタブレットを導入すると、宿泊客の増加につながります。

客室用のタブレットで利用できる機能

客室用のタブレットで利用できる機能としては、下記があげられます。

・館内の案内
・客室内の家電品の操作
・内線電話の利用
・アラーム機能
・宿泊約款の閲覧
・客室の清掃依頼
・宿泊施設周辺の観光情報のチェック
・タクシーの配車

それぞれについて簡単に説明します。

館内の案内

宿泊施設の館内についての案内は、タブレットで確認できます。浴室やレストラン、マッサージルームなど施設の場所が見やすく表示されるので、目的の場所を簡単に見つけられます。

客室内の家電品の操作

タブレットを利用すると、照明、テレビ、エアコンなど客室内にある家電品を操作できます。

照明やテレビ、エアコンをつけるのはもちろんのこと、照明を明るくしたり、テレビのチャンネルを切り替えたり、エアコンの温度を調整したりできるため、タブレットがリモコンの代わりになります。

内線電話の利用

タブレットは内線電話として利用できます。ホテル内で受けたいサービスをフロントにオーダーする場合や他の部屋に宿泊している友人と連絡を取りたい場合は、タブレットを使えば連絡を取れます。

また、宿泊施設によってはタブレットを使って外線電話を利用できます。ホテルに宿泊している外国人がタブレットで外線電話を利用すれば、国内の料金で通話が可能です。

アラーム機能

タブレットにはアラーム機能があります。翌朝の起きたい時刻にアラームをセットしておくと、セットした時刻になったらタブレットがアラームを鳴らします。

宿泊約款の閲覧

タブレットを導入している宿泊施設では、宿泊約款はタブレットに表示されます。

タブレットに表示される宿泊約款は紙媒体のものと比べると見やすくなっているため、宿泊施設でタブレットを利用するときは、宿泊約款にも目を通しておきましょう。

清掃やルームサービスの依頼

タブレットの画面上から清掃やルームサービスなどの依頼ができます。

タブレットが導入される前はフロントに依頼することが一般的でしたが、タブレットがあれば画面上で依頼ができるので手軽です。

宿泊施設周辺の観光情報をチェック

宿泊施設の観光情報もタブレットの画面上に表示されます。

ホテルや旅館が観光地に立地している場合、周辺には見どころがたくさんあります。タブレットで観光情報を調べてみると、おすすめの観光施設が見つかるかもしれません。

タクシーの配車

タブレットによってはタクシーの配車サービスを利用できる場合もあります。

タブレットの画面上でタクシーを依頼すると、提携しているタクシー会社がホテルや旅館の近くを走っているタクシーに連絡を取り、宿泊施設にタクシーが向かう仕組みです。

雨が降っているときの移動や、やや距離のある場所に移動したい場合には、タブレットでのタクシーの配車を利用してみましょう。

まとめ

タブレットならではのメリットは、1台で多くの機能が利用できることです。

顧客にさまざまなサービスを提供している宿泊施設にとっては、タブレットを導入することで顧客にとって利便性が高まります。

さらに、タブレットの導入によって業務の合理化が進むため、スタッフにとっても作業負担が軽減されるメリットがあります。

宿泊施設のタブレットは、サービスの予約に利用するだけでなく、ホテル周辺の観光案内などさまざまな情報を表示したり、スマート家電のように部屋の照明やエアコンを操作したりと多くの役割を担っています。

さらに、多言語機能が搭載されることで、外国人観光客にとっても宿泊施設が利用しやすいと感じられることでしょう。

タブレットを導入して、宿泊施設における顧客満足度の向上を目指しましょう。

ホテル(客室)でのタブレットの活用方法についてさらに知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。