美容室で利用が広がるタブレット 活用事例をチェック!

  • 2022.06.01

タブレットは大きさが手頃で操作がしやすいため、プライベートの利用にとどまらず、業務用としてさまざまな業界で導入が進んでいます。最近では、美容室でもタブレットを見かける機会が多くなりました。

美容室ではタブレットを従業員が業務に使用するだけでなく、顧客もタブレットを使用でき、待ち時間にさまざまなコンテンツを閲覧できます。

美容室でタブレットを活用する事例や、タブレットを利用するときに気をつけたいことについてみていきます。

美容室でのタブレットの活用事例

美容室でのタブレットの活用事例としては、下記があげられます。

・顧客の待ち時間に電子書籍などのコンテンツを提供
・タブレットにヘアカタログを表示
・タブレットをレジとして利用
・顧客管理、勤怠管理などの各種管理業務

それぞれについて説明します。

顧客の待ち時間に電子書籍などのコンテンツを提供

タブレットを活用すると、電子書籍や動画コンテンツなどの各種コンテンツを楽しめます。

顧客が順番を待つ間や、カラーやパーマの待ち時間にタブレットを利用してもらうと、顧客はこれらのコンテンツを楽しみながら待ち時間を過ごせます。

電子書籍などのコンテンツを利用するメリットは、雑誌の購入と比べるとコストを抑えられる点です。

現在では、美容室を対象とした電子書籍のコンテンツも提供されているので、このようなコンテンツを利用すると、顧客のニーズに沿ったコンテンツを提供できます。

また、電子書籍などのコンテンツは毎月の料金が定額制のものが多いため、一定の料金を支払うと電子書籍が読み放題となります。

雑誌を購入する場合と比べると、雑誌の購入費用がかからず、電子コンテンツの利用料金だけで済むため、コストを抑えられます。

また、タブレットは導入費用が割高となりますが、電子コンテンツの利用料は比較的割安であるうえにコンテンツが充実しているため、長期間にわたって利用すれば、タブレットの方がお得といえます。

タブレットにヘアカタログを表示

タブレットを利用すると、画面上にヘアカタログを表示できます。

ヘアカタログは、専用のアプリをタブレットにインストールして利用する方法があるほか、電子書籍のコンテンツにヘアカタログが含まれている場合もあります。

タブレットにヘアカタログが表示されれば、顧客はタブレットを見ながらお好みのヘアスタイルを選び、美容師にカットしてもらえます。

また、ヘアカタログのアプリの中にはAIが搭載されているものもあります。顧客の顔写真を撮ると、AIが自動的に顧客に合ったヘアスタイルを提案します。

かつては、ヘアカタログは紙媒体のものが主流でしたが、現在では電子化されたヘアカタログの利用が増えています。ヘアサロンのタブレットでヘアサンプルを見られると、カット後のイメージがわきやすくなります。

タブレットをPOSレジとして利用

タブレットはPOSレジとしても利用できます。

POSレジとは、会計を行ったら売上に関するデータが自動的に集計されるレジのことです。集計される内容としては、合計の売上金額はいくらか、今日の顧客数は何人か、○時台に何人の顧客が会計を行ったか、というものがあります。

タブレットをPOSレジとして利用すると、レジを置くスペースが不要になります。レジは大きくてかさばるため、一定のスペースが必要ですが、タブレットのPOSレジに置き換えれば、これまでレジを置いていたスペースを有効に活用できます。

また、現在ではキャッシュレス決済が広く利用されるようになりました。POSレジならクレジットカード払い、QRコード決済、電子マネーでの支払いなど、キャッシュレス決済に対応しているため、顧客としても満足度が高まります。

顧客満足度の向上と業務の効率化を図るためにも、タブレットでPOSレジが利用できるようにあらかじめインストールしておきましょう。

顧客管理、勤怠管理などの各種管理業務

タブレットを利用すると、顧客管理、勤怠管理などの各種管理業務を行えます。

顧客管理

顧客管理のアプリをインストールすると、来店している顧客の情報を簡単に管理できます。

管理できる顧客の情報の種類としては、来店している顧客の氏名、顧客の予約管理、顧客の来店日、顧客の施術の内容などがあります。

かつては、顧客管理を管理するツールとして主にパソコンが利用されていましたが、タブレットなら手頃なサイズであり、場所を問わずに顧客に関する情報をチェックしやすいので、従業員の間で顧客の情報を簡単に共有できます。

勤怠管理

タブレットに勤怠管理のアプリをインストールすると、従業員の勤怠管理が行えます。

タブレットに出勤時刻と退勤時刻をあらかじめ設定しておき、従業員が出勤・退勤するときはタブレットの画面をタップしながら打刻します。これにより、打刻データはタブレットに蓄積され、出勤・退勤の時刻が簡単に確認できます。

タブレットで勤怠管理を行うことで、勤怠に関する作業量を減らせるため、本業に専念する時間を増やせます。

美容室でタブレットを利用するときに気をつけたいこと

美容室にタブレットを導入すると、業務が効率的に行えるようになるほか、顧客も待ち時間にさまざまなコンテンツを楽しめるため、満足度が高まります。

なお、美容室でタブレットを利用する場合に気をつけたいこととしては、下記があります。

・丁寧に扱うことを心がける
・タブレットの操作方法を従業員が理解しておく
・通信環境を安定させる

丁寧に取り扱うようにする

タブレットは丁寧に取り扱うことを心がけましょう。特に気をつけたいのはタブレットを落としてしまうことです。

タブレットの品質は年々向上しているため、落としても割れない場合もありますが、タブレットの落ち方によっては画面にひびが入ってしまうこともあり得ます。

ひびが入ったタブレットをそのまま使い続けるとケガをしてしまう場合があるため、早めの修理または交換が必要となります。

タブレットの修理、または交換をするとまとまった額の出費となってしまうため、タブレットは日頃から丁寧に取り扱うことを心がけましょう。

タブレットの操作方法を従業員が理解しておく

タブレットの操作方法は従業員全員が理解できるようにしましょう。

その理由は、業務中にタブレットを使用するため、タブレットの操作方法がわからなければ業務に支障が生じてしまうためです。

また、タブレットの操作方法を理解していれば、顧客からタブレットの使い方について質問されたとしても、顧客にタブレットの使い方を教えられます。

現在では、プライベートでもタブレットを使う機会が多いため、操作に慣れている人が増えました。美容室にタブレットが導入されたら、実際にタブレットを手に取って操作してみましょう。

通信環境を安定させる

美容室でタブレットを利用する場合は、通信環境を安定させておく必要があります。

美容室の中にWi-Fiを設置しておくと通信環境が安定しやすくなります。なお、個人で美容室を経営している場合は、自宅に設置しているWi-Fiと共用にするケースがありますが、このケースでは通信環境が不安定になる場合があります。

そのような場合は、離れた場所でも電波が届きやすくなる機器として「中継器」を設置して通信環境を改善することも一つの方法です。

まとめ

美容室では、タブレットをPOSレジや各種管理業務など業務用として使用するほかにも、顧客も利用できます。顧客は電子書籍などを読みながら待ち時間を過ごせます。

タブレットを導入すると業務の効率化が実現するほか、顧客用に購入していた雑誌をタブレットの電子書籍に置き換えられるため、低コスト化も実現します。

タブレットを導入する場合は通信環境を安定させておきましょう。また、顧客の中にはタブレットの操作が難しいと感じる人もいるため、従業員がタブレットの操作方法を理解しておくと、顧客に操作の方法を教えられます。

タブレットを導入することで、従業員と顧客の双方にとって利便性の向上が期待されます。

美容室・サロン経営でのタブレットの活用方法についてさらに知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。