タブレットで通話はできる?

タブレットは画面が大きく持ち運びやすいのがメリットですが、基本的に音声通話ができないのでスマートフォンとタブレットを使い分ける必要があります。

しかし、実はタブレットでも通話する方法はいくつかあります。その方法の中には、すでに持っているタブレットでも活用できる可能性があるので、作業もコミュニケーションも1つの端末で済ませたい、と考えている人はぜひ参考にしてみてください。

音声通話機能を持つタブレット

一般的に、タブレットで電話ができないのは、多くのタブレットが電話番号と通話機能を持っていないからです。スマートフォンのように、電話番号を押す画面や電話番号のリストを表示させることはできません。

ただ、タブレットの中には音声通話に対応する機種も存在します。それが「セルラーモデル(キャリアモデル)」、「SIMフリーモデル」です。

セルラーモデルは、携帯電話やスマートフォンのように通話機能を持っているタブレットのこと、SIMフリーモデルは、格安SIMのように通信会社のSIMカードを挿入できるスロットが付いたものです。

通信方法1.電話番号を取得する

タブレットで通話する方法の1つは、セルラーモデルのタブレットを使ってdocomo・au・Softbankの3大キャリアと回線契約をすることです。この場合は電話番号を自動的に取得できます。

ただし、データ通信のみの契約では通話することはできません。電話会社の提供するプランや対応機種など確認しておきましょう。

通信方法2.格安SIMを取得する

もう1つは、SIMフリータブレットを購入し通信事業者と契約する方法です。キャリアはもちろん、MVNOなど格安SIMを扱う事業者と電話・通信の回線契約を行うことで、電話番号を取得できます。

タブレットによっては対応するSIMも異なるため、タブレット購入時に通信契約を行うのが一般的です。

通信方法3.コミュニケーションアプリを使う

セルラーモデルでもなく、SIMにも対応していないタブレットは、電話番号を取得することはできませんが、コミュニケーションアプリを使う方法があります。いくつか例をあげていきましょう。

ただしこの場合、タブレットがインターネットでの通信契約をしているか、Wi-Fi対応のタブレットで、無線LANのある環境で使用できることが条件になります。また、アプリは通話する相手も同じアプリを使用している必要があります。

Skype

Skypeはメールアドレスとインターネット環境があれば無料で音声通話、ビデオ通話が利用できます。知名度が高くユーザーも多いので、利用しやすいアプリと言えます。

メールアドレスを変えれば複数のアカウントを持つこともできるので、仕事やプライベート、チーム、拠点ごとなどアカウントを変えて使用することもできます。

LINE

日本はLINEユーザーが8割を超えていると言われており、通話・メッセージともつながりやすい無料アプリです。ただ、LINEのアカウントを作成するには電話番号の登録が必要です。

iPadの場合は、スマホのサブデバイスとして利用できるので、スマホで登録されたアカウントをそのまま使用できます。

Androidタブレットの場合は、家の固定電話、またはLINEを登録していない携帯電話やスマートフォンがあれば、その番号で登録することができます。

番号を登録するとSMSで認証番号が送られますが、固定電話の場合は「通話による認証」を選択しましょう。固定電話に着信があるので、案内された認証番号をタブレットの画面に入力すれば登録が完了します。

Zoom Phon

ビジネス使用であれば、Web会議ツールとして知名度の高い「Zoom」の電話システムを活用する方法があります。料金プランがありますが、会議、ミーティング、そして通話とアプリ1つで全て行えるので便利です。

FaceTime

これはiPhoneやiPadなど、Apple製品同士の限定になりますが、アプリを起動するだけですぐ音声通話、ビデオ通話ができます。通話は無料ですが、データ通信料がかかります。

IP電話

IP電話は、インターネットを経由して電話をかけられるサービスです。他のアプリと異なり、050から始まる電話番号を持つことができます。同じプロバイダーの電話番号にかける場合は通話が無料なので、複数の拠点を持つ企業で使われています。

そのほかの電話は料金がかかりますが、一般的な固定電話の通話料金より割安で利用できます。

タブレットで通話するために必要な機器

タブレットで音声通話を利用する場合は、スピーカーとマイクが必要になります。その場合、ヘッドホンとマイクが一体化したヘッドセット、USB接続でマイクとスピーカーが付いたスピーカーフォンを利用します。

最近はノイズやエコーを低減する性能の高いスピーカーフォン、Bluetooth機能を使ったマイク付きのワイヤレスイヤホンなどがあるので、外出先や移動しながらの通話も可能です。

タブレットをもっと便利に

タブレットは、通話機能のあるものだけでなく、アプリとイヤホンなどの機器を使用することで通話が可能です。

対応機種などまだ制限がありますが、多くの方法があるので、新しいタブレットに買い換える前に試してみてください。

SIMフリー対応でAndroid業務用タブレットは下記になります。
Tab M8 HD
Tab M10 HD

SIMフリー対応のMotorolaのスマートフォンは下記になります。
Motorolaスマートフォン(小型タブレット)

モバイル通信SIMをご検討の方はこちら

タブレットを快適にする周辺機器

持ち運びに便利なタブレットは、ビジネスの様々なシーンで利用されるようになりました。データの管理やテキストの作成に留まらず、最近ではビジネスアプリの豊富なラインナップにより、会議やプレゼンテーションなどの場面でも活躍するようになっています。

もはやパソコンのサブデバイスとしてではなく、1つのデバイスとして活用されています。

そのような市場の変化に伴い、タブレットの周辺機器もたくさんの新しいアイテムが開発されています。そのうちの1つが、タブレット用リモコンです。

タブレット用リモコンは豊富なラインナップが揃っていますが、用途に合わせて選ぶ必要があります。ここでは、リモコンの機能や使い方について見ていきましょう。

タブレット用リモコンとは

タブレット用リモコンとは、タブレットにタッチすることなく画面を操作できるアイテムです。遠隔でも操作でき、小さな指の動きのみで素早く作業ができます。

リモコンは、パソコンやスマホにも対応しているものが多いですが、マウスのないタブレットやスマートフォンに使われるのが一般的です。ほとんどがワイヤレスで、Bluetoothで端末と同期させて使います。

形状は様々ですが、手のひらサイズのコンパクトなものが多く、アクセサリー感覚で持ち歩くことができます。各メーカーで豊富なラインナップを揃えており、価格帯も500円前後から1万円程度まで幅広く扱っています。それだけに、実際にどれを購入すれば良いか悩む人も多いのではないでしょうか。

まずはタブレット用リモコンにはどのような機能が搭載されているのか、リモコンの用途を見ていきましょう。

タブレット用リモコンの機能

パソコン周辺機器としてのリモコンは、コンピューターゲーム機のコントローラーとして活用されるものも多く、また音楽再生、動画視聴、VR視聴用として作られたリモコンは、音量を調整する機能もついています。

さらに、近年のSNSでの動画投稿などにより、スマートフォンやタブレットから、自撮り写真用にシャッター機能を持つリモコン、そしてタブレットやスマートフォンでサイトの閲覧や電子書籍のページめくりとしてマウス機能を備えたリモコンなどがあります。

基本的には、使用目的に合わせた形状とデザイン、機能を備えており、ゲーム用、VR視聴用などであれば、ゲーム機のコントローラーのような形状になっています。

近年では、リモコンの遠隔操作や、片手で操作できる手軽さからビジネスシーンでも活用されており、マウス機能を持つリモコンが増え、小型で多機能なタブレット用リモコンも存在します。

注目されるタブレット用リモコン製品

例をあげると、スマートリモコンの「LitZERO X」は、小型の円形で見た目はキーホルダーそのものですが、「シャッターリモコン機能」「スライド操作機能」「マウス機能」「スクロール機能」「音楽・動画再生機能」などを搭載したマルチ対応のリモコンです。複雑なボタンがないため直観的に操作できます。

このリモコンは15メートルまで遠隔での操作が可能、さらに「忘れ物防止アラーム機能」がついており、タブレットからある一定の距離を離れると、アラーム警告をならします。

また、エレコムの「トラックボール ハンディタイプ」は、握りやすい形状で、親指が当たる部分にトラックボールがついており、カーソル移動やページ送りが簡単にできます。

ビジネスでの利用シーン

タブレット用リモコンを活用するビジネスシーンは様々ありますが、代表的な使い方は会議やプレゼンテーションなどで、基本的にマウス機能やカーソル移動などの機能を備えたものが多く使用されています。

デスク上のマウスから解放され、手のひらで画面を動かしながらジェスチャーを交えた説明ができるため、会議やプレゼンテーションの流れを止めることはありません。

また、営業でも活用できます。相手に電子カタログなどを見せるとき、タブレットでの閲覧を邪魔することなく、PRのためにスライドを前後させる、ページ送りをするといった作業も簡単に行えます。

外出先では作業スペースが限られていることもあり、小さなデスクでもタブレットとリモコンで快適な作業ができます。

リモコンを選ぶ際の注意点

タブレット用リモコンは、用途別に合わせた機能を選択して選びますが、他にもチェックしておきたい項目があります。

多くのリモコンは、基本的にBluetoothで端末に読み込ませるため、多様なOSに対応していますが、製品によっては特定のOSや古いタイプの端末に対応できないものがあるので注意しましょう。

また、電源は主に電池式と充電式があります。どちらも外出先で突然バッテリーが切れてしまうことがないよう、長持ちするものを選びます。

プレゼンテーションや会議などに使用する場合は、遠隔で操作できる距離なども確認しておきましょう。

タブレット用リモコンで快適な操作を

タブレット用リモコンによって、ビジネスではパソコンやスライドを操作しながら、より魅力あるプレゼンテーションが実現できるようになりました。

リモコンの種類や機能は豊富で、目的によって使い勝手も異なりますが、どれも端末から片手が開放され、リラックスしながら作業ができるものばかりです。タブレット用パソコンで、動作を効率化する使い方を開発してみましょう。

タブレットをプレゼンテーションの資料表示に利用する場合の活用方法についてさらに知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。

タブレットのサイズは小さめのものから大きめのものまでそろっており、まさに多種多様といえます。

タブレットの導入を検討している企業としては、どのサイズを選べば良いのかと迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。

用途に応じたタブレットを選びやすくするために、タブレットのサイズ別に特徴を紹介したうえで、それぞれのタブレットがどのような業務で使用されているか、という点について説明します。

目次
1.タブレットのサイズ別に特徴を紹介
2.各サイズのタブレットはどんなシーンで利用されている?
3.まとめ

タブレットのサイズ別に特徴を紹介

タブレットのサイズは小さめのものから大きめのものまでさまざまです。ここでは、タブレットのサイズ感について、下記の大きさごとに分けて説明します。

・7~8インチ
・9~10インチ
・11~12インチ
・13インチ以上

7~8インチ

7~8インチのタブレットはコンパクトなサイズで、タブレットの中では小さめとなっています。タブレットを持ち運びする機会が多い場合に適したサイズです。

最近ではスマホのサイズが大型化しており、6インチのものも珍しくなくなりましたが、7インチのタブレットは大画面スマホよりもやや大きめのサイズであり、片手で持つこともできます。

なお、8インチになると片手では持ちにくいと感じることがあるため、両手で持つと操作をしやすくなります。

7~8インチのタブレットは小型であるため、他のサイズのタブレットと比べると価格が抑えられている端末も多くあります。

9~10インチ

9~10インチのタブレットは、タブレットの中では一般的なサイズといえます。画面は大きめに感じられるため、画像や資料の文字を見るにはちょうど良い大きさに感じられます。

9~10インチのタブレットは、7~8インチのタブレットと比べると若干大きめで、重さも感じられます。しかし、10インチのタブレットの中には重さが500g前後の比較的軽い機種もあります。

屋外などの現場でタブレットを使用する機会が多い場合は、持ち運びがしやすい9~10インチのタブレットが適しています。

11~12インチ

11~12インチのタブレットは大きいと感じられるサイズです。

参考として、ノートパソコンの画像サイズは14インチのものが多いため、11~12インチのタブレットはノートパソコンが一回り小さくなった程度のサイズ感といえます。

11~12インチのタブレットは画面が大きいため、顧客や取引先に対して商品の説明をする場合にわかりやすい説明ができます。また、タブレットは大きなサイズになるほどストレージやメモリーの容量もアップするため、価格は高めのものが多くみられます。

画面が大きく、高スペックなタブレットであるため、タブレットでの作業が効率的に行えます。

11~12インチのタブレットはカバンに入れて持ち運びができます。持ち運びをする機会が多い場合は、軽量タイプのものを選びましょう。

13インチ以上

13インチ以上のタブレットは、大きさがノートパソコンとほぼ同等であり、かなり大きいと感じられます。

タッチペンを使いながら画面をタップして操作できるほか、外付けのキーボードを取り付けてパソコンのように使うことも可能です。

13インチ以上のタブレットは、タブレットとしてはかなり大きい部類に入るので、持ち運んで使用するよりも、オフィスでタブレットとパソコンを兼ねた端末として使う方法もあります。

各サイズのタブレットはどんなシーンで利用されている?

タブレットにはさまざまなサイズがありますが、見方を変えれば、業務に応じて適切なサイズを選ぶこともできます。

ここでは、各サイズのタブレットがどんなシーンで利用されているか、という点についてみていきます。

7~8インチ

7~8インチ程度の小型タブレットは、設備点検や在庫管理の業務などで利用されています。小型のタブレットを利用するメリットは、スマホのように片手で持って操作ができる点です。

例えば、設備の点検を行う場合は、設備の状況を目視で確認します。状況によっては設備を手で触れてみて確認することもあるでしょう。

そのような場合、タブレットで両手がふさがっているよりも、片手が空いていた方が点検作業を行いやすくなります。また、設備の状況をタブレットに入力する場合も、片手でタブレットを持ち、もう一方の手で入力した方が効率的といえます。

小型のタブレットは、主に片手で作業を行うことがある場合、また、画面のサイズが小さくても十分に作業を行える場合に利用されます。

9~10インチ

9~10インチのタブレットは、資料を閲覧したり、報告書を作成したりなど、タブレットを使ってさまざまな作業を行う場合に適しています。

このサイズのタブレットを使用するメリットは、タブレットとしては手頃な大きさで使いやすいこと、そして、持ち運びにも適している点です。

例えば、建設現場の現場監督が業務の効率化を図るためにタブレットを利用するとしましょう。

9~10インチ程度なら文字を読むのに十分なサイズです。また、タブレットにさまざまなアプリをインストールしておけば、タブレット1台でさまざまな業務に対応できます。

タブレットに報告書作成のアプリやスケジュール管理のアプリをインストールすれば、報告書の作成が簡単にできたり、今後の予定のチェックを手軽にできたりします。

タブレットを顧客など他の人に見せる機会が少ない場合は、9~10インチのタブレットで十分に対応できます。

11~12インチ

11~12インチのやや大きめのタブレットは、営業の業務に適しています。

その理由は、画面が大きいサイズのタブレットなら、画面の見やすさを活かしながら顧客や取引先に対してわかりやすく説明できるためです。

11~12インチのようにやや大きめのタブレットでも、軽量タイプのものを選べば持ち運びは十分に可能です。営業担当者が顧客に対してわかりやすい説明をしたいなら、やや大きめのサイズのタブレットを利用してみましょう。

13インチ以上

13インチ以上のタブレットは、かなり大型のタブレットであるためオフィスで日常的に使用する場合に向いています。

このサイズのタブレットはノートパソコンとほぼ同等の大きさであるため、タブレットとしてのみ使うのではなく、ノートパソコンの代わりとしても使用できます。

タブレットの機能性を活かし、画面上でタップしながらの操作もできるほか、外付けのキーボードに対応している端末ならキーボード入力も可能です。

また、タッチペンを使えば表示されている画面上への書き込みも可能なので、画像の加工を行いたい場合にも適しています。

まとめ

タブレットのサイズは、小さいものは7インチ程度、大きいものは13インチを超えるため、さまざまなサイズのものを選べます。

7インチのタブレットは片手で持ちながら操作が可能であるため、片手で作業をしたい場合に向いています。8インチを超えると片手での作業が難しくなるため、主に両手でタブレットを持って作業を行います。

9~10インチのタブレットは画面が見やすいうえに持ち運びしやすいサイズであるため、出張先や現場などで利用されることが多いです。

11~12インチのタブレットは大きめといえますが、営業担当者などが顧客に対してタブレットで説明すると、画面が大きいため顧客にとってわかりやすく感じられます。

13インチを超えるものはかなり大きいため持ち運びには適しませんが、オフィスでタブレットとパソコンを兼ねた端末として利用すると業務の効率化が期待できます。

タブレットにはさまざまなサイズがあるため、利用者にとってはサイズに応じて使い分けができます。業務に応じたサイズのタブレットを選んで、業務の効率化を図りましょう。

商談やプレゼンの場面でのタブレットの活用方法についてさらに知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。

タブレットを選ぶ場合に考えておきたい内容として、タブレットの「OS」があります。OSといえば、パソコンなら「Windows OS」と「Mac OS」、タブレットなら「iOS」「Android」「Windows」が主に搭載されています。

タブレットを選ぶ基準としては、画面の大きさやメモリーの容量、などに目が向きがちですが、どのOSが搭載されているものを選ぶか、という点も押さえておきたいところです。

この記事では、OSについて説明したうえで、タブレットに搭載されているOSの内容、それぞれのOSが搭載されているタブレットをビジネスで使用する場合のメリットについて説明します。

目次
1.OSとは?
2.タブレットに搭載されているOSは?
3.それぞれのOSをビジネスで使用する場合のメリット
4.まとめ

OSとは?

OSとは「Operating System(オペレーティングシステム)」の頭文字を取ったもので、コンピューターが作動するために必要なソフトウェアのことです。

ソフトウェアとは、コンピューターを作動させるプログラムがまとまっているものを指します。なお、ソフトウェアは「OS」と「アプリ」に大別できます。

アプリの正式な名称は「アプリケーションソフトウェア」であり、意味合いは「応用ソフトウェア」です。アプリの例をあげると表計算アプリや画像編集アプリなどがあります。

アプリの特徴は、OS上で作動するアプリであることです。つまり、OSというソフトウェアがあるからこそ、アプリが作動できるといえます。

OSの役割

OSの役割とは、コンピューター内部の装置を管理することです。具体的に説明すると、ファイルやメモリーの管理、複数の処理を同時に行う「マルチタスク」のプロセス管理などがあります。

OSの役割をわかりやすく説明すると、ユーザーが入力した内容を理解したうえでコンピューター内部の装置に伝える役割を果たしています。

ソフトウェアからの指示を受けたCPUなどの処理装置は、指示に基づいて処理し、処理した結果を画面上に表示します。

ソフトウェアの働きによって、ユーザーは端末に入力した内容の結果を画面上で見ることができます。

なお、OSはソフトウェアの一種であるのに対し、CPUなどはハードウェアの一種となります。つまり、タブレットなどの端末が作動するためには、OSとハードウェアの両方が必要です。

タブレットに搭載されているOSは?

タブレットに搭載されているOSは「iOS」「Android」「Windows」の3種類に分けられます。それぞれのOSの特徴について簡単に説明します。

iOS

iOSは「Apple」が開発したモバイル端末向けのOSです。iOSはAppleの製品である「iPhone」と「iPad」にのみ搭載されており、他のメーカーのタブレットには搭載されていません。

Android

Androidは「Google」が開発したOSです。AndroidはiOSとは異なり、あらゆるメーカーが製造したタブレットに搭載されています。そのため、タブレットのラインナップが豊富であることが特徴といえます。

Windows

Windowsは「Microsoft」が開発したOSです。

Windows OSはパソコンのOSとして認知度が高く、タブレットのOSはiOSとAndroidが広く採用されています。

しかし、Windowsを搭載したタブレットはWindowsのパソコンとほぼ同様に利用できるため、ビジネスでタブレットを利用する場合は使いやすく感じられます。

それぞれのOSをビジネスで使用する場合のメリット

先の項目では、それぞれOSの特徴について簡単に説明しました。

それを踏まえたうえで、ここからはそれぞれのOSをビジネスで活用する場合どのようなメリットがあるか、という点を中心に説明します。

iOS

iOSを搭載したタブレット「iPad」のメリットは直感的に操作できること、デザイン性が優れている点です。

StatCounterの調査データによると、2021年12月末時点における日本のタブレットOSのシェアは、iOSが約70%を占めており、iPadの人気の高さがうかがえます。

社内のパソコンにAppleの「Mac」を使用しているなら、iPadで利用しているアプリと共通しているため、高い互換性があります。Macを使用している場合は、iPadを導入すると作業の効率性向上が見込めます。

Android

Androidを搭載したタブレットを利用するメリットは、各社が提供しているタブレットの中から利用しやすいものを選べることです。

Appleが提供している「iPad」はApple製のタブレットのみであるのに対し、Androidを搭載したタブレットは「オープンソース」であるため、さまざまなメーカーのものが販売されています。

Androidタブレットは多くの種類がそろっているため、コストを抑えるために低価格の端末を選ぶこともできます。

また、Androidタブレットは自由度が高いため、ホーム画面のカスタマイズを自由に行って使いやすい状態することも可能です。

Windows

Windowsを搭載したタブレットのメリットは、パソコンで使用しているOfficeのソフトをタブレットでも使用できる点です。

そのため、Windowsのパソコンで使用しているWordやExcel、PowerPointは、Windowsを搭載したタブレットでも使用できます。

パソコンでOfficeのソフトを利用できても、タブレットでOfficeのソフトが利用できなければ不便に感じる場合があります。Windowsタブレットを利用すれば、パソコンと同様にOfficeのソフトが利用できるので、業務の効率性が向上します。

業務でWindowsのパソコンを利用しているなら、Windowsタブレットの導入が適しています。

まとめ

タブレットに搭載されているOSはその多くが「iOS」「Android」「Windows」の3種類となっています。

ビジネスで使用する場合は、普段の業務でどのOSが搭載されているパソコンを使用しているか、という点から選ぶ方法があります。

例えば、Windowsのパソコンを業務で使用しているなら、Windowsタブレットを選ぶと、タブレットでもOfficeのソフトからExcelやWordなどで業務ができるため、タブレットでも業務を効率的に行えます。

また、業務で使用しているパソコンがMacなら、AppleのOS「iOS」を搭載しているiPadが適してます。

導入コストを抑えるために、手頃な価格のタブレットを選びたいなら、各社が提供しているAndroidタブレットを選ぶのも一つの方法です。

なお、業務用のタブレットを選ぶ場合は、OSのバージョンを固定できるタイプを選びましょう。

OSのバージョンを固定できないとアップデートが自動的に行われてしまい、それにより、タブレットの動作に不具合が生じる場合があるためです。

業務に適したタブレットを選び、業務の効率化を図りましょう。

タブレットを仕様から探したい場合は、こちらをご参照ください。

運輸業の運行管理者は、運送業務をとどこおりなく行うためにさまざまな管理業務に取り組まなければなりません。

運行管理者が行う管理業務としては、ドライバーの日報管理や勤怠管理、ドライバーの体調管理があります。

さらに、業務の効率化を実現するための動態管理も運行管理者の重要な業務です。

これらの管理業務を効率的に行うためには、各種の管理アプリをインストールしたタブレットの活用が効果的といえます。

運送業においてタブレットを効果的に活用する方法を理解し、顧客満足度の向上と働きやすい環境づくりに取り組みましょう。

目次
1.運送業に関連する管理業務はタブレットで
2.タブレットを使って輸送の効率化を実現
3.顧客はアプリで配送ルートを確認できる
4.まとめ

運送業に関連する管理業務はタブレットで

運送業に関連する管理業務は、タブレットに専用のアプリをインストールすることで効率的に行えるようになります。

タブレットを利用した管理業務としては、下記があげられます。

・日報管理
・動態管理
・勤怠管理
・ドライバーの体調管理

それぞれの管理業務について説明します。

日報の管理

ドライバーの日報の管理はタブレットで行えます。

ドライバーはアプリを使って日報を作成します。日報に記入しなければならない内容は、今日の作業内容、今日時点の走行距離のほか、給油した場合は給油量も記入します。

アプリを利用すれば、日報の作成は簡単に行える仕組みとなっています。例えば、今日の作業内容を入力する場合「業務開始」「現場に到着(積込)」「現場に到着(荷卸し)」「トラブル対応」などの項目から当てはまる項目をタップするだけで済みます。

その他、細かい説明が必要な場合は必要に応じてメモ欄に文字入力します。

ドライバーにとって毎日の日報の作成は手間がかかりがちですが、アプリを使って入力することで、日報の作成を簡単に行えます。

ドライバーが日報の作成を簡単に行えるようになると、運行管理者は日報の管理が容易に行えるようになります。

動態管理

動態管理とは、トラックを運転してるドライバーがどこにいるのかをチェックして管理することです。

現在ではスマホにGPS機能が搭載されているため、GPS機能を活用した動態管理アプリを利用すればドライバーがどこにいるのかをパソコンの画面上で簡単にチェックできます。

動態管理アプリを導入する前は、ドライバーがどこにいるかを確認するためには電話で問い合わせる必要がありました。しかし、アプリの導入によって電話での問い合わせが不要となり、効率的にドライバーの位置確認ができます。

勤怠管理

運送業の勤怠管理はタブレットを利用して行えます。

従業員が打刻したデータはタブレットで確認できます。ドライバーが勤務する時間帯は不規則であることが多いため、出勤時間や退勤時間はその日によって異なります。

タブレットを利用した勤怠管理なら、複雑な勤務形態であったとしても規定の時間帯に出勤、退勤をしているかどうかが一目でわかります。

勤怠管理のアプリの機能によっては、出勤・退勤時間に基づいて給与計算もできるものもあります。

ドライバーのシフトによっては残業が発生することもあるため、給与の計算が複雑になる場合がありますが、勤怠管理と給与計算が連動しているアプリをタブレットにインストールしておけば、複雑な給与計算が正確に行われます。

ドライバーの体調管理

ドライバーの体調管理もタブレットで確認できます。

タブレットで体調管理を行うためには、ドライバーが業務で利用するスマートフォンに体調管理のアプリをインストールしておきます。

ドライバーは体調管理のアプリに自分で測った体温や血圧を入力し、体調アプリの画面に表示された質問に答えます。質問の例としては「酒気帯びではありませんか」「身体に痛みはありませんか」などがあります。

ドライバーは運転席で体温や血圧を測れれば、運転席にいながら体調管理のアプリに入力が可能です。

例えば、長距離を運転するドライバーは当日中に事務所に戻れない場合がありますが、そのようなケースでも、ドライバーは事務所から遠く離れた場所にいても自分自身の健康状態を送信できます。

このような仕組みにより、運行管理者は事務所でドライバーの体調をパソコンでチェックすることが可能となっています。

タブレットを使って輸送の効率化を実現

小口配送を行う運送業の課題として「いかに効率よく荷物を輸送するか」ということがあります。この課題はタブレットに配送ルートを最適化するアプリをインストールすることで解決します。

ネット通販の利用は年々増加傾向にあり、特にコロナ禍においてはいわゆる「巣ごもり消費」がネット通販の利用を後押ししている形です。

運送業者は大量の荷物の効率的な配送が求められますが、配送ルートを最適化するアプリを活用すれば、効率的に配送するルートがタブレットに表示されます。

効率的な配送ルートは、長年運送業に携わるベテランドライバーならタブレットに頼らなくても自分自身で決められますが、経験の浅いドライバーはタブレットを活用しなければ効率的に荷物を配送するのは難しいといえます。

見方を変えれば、タブレットに配送ルートを最適化するアプリをインストールしておけば、ドライバーとしての熟練度を問わずに効率的な配送が可能となります。

輸送効率化のメリット

輸送効率化を実現することで、コストが削減されるほか、走行距離の減少にともなって環境負荷も軽減されます。

近年はガソリン価格の上昇が顕著となっており、走行距離数の増加はそのまま燃料費の増加につながります。それに加えて、排気ガスの排出量も増加するため環境悪化の原因になってしまいます。

さらに、配送ルートが非効率なままでは従業員の労働時間が長くなり、人件費の増加にもつながりかねません。

輸送の効率化を実現すれば、走行距離数の減少により燃料費の節約、人件費の抑制、排気ガスの排出量を抑えられるため、さまざまな課題が一挙に解決できます。

顧客はアプリで配送ルートを確認できる

タブレットに動態管理のアプリをインストールすると、どのドライバーがどこにいるかを一目で確認できます。

ドライバーの場所はスマホのGPS機能を活用して特定します。動態管理アプリの機能を利用すると、顧客から荷物の状況について問い合わせがあった場合、運行管理者はパソコンの画面を見ながら、あとどのくらいで荷物が到着するかを連絡できます。

さらに、顧客向けにドライバーの位置情報を公開する機能を提供すれば、顧客自身でドライバーの状況を確認できるので、荷物が届くおおよその時間が推測できるため、顧客としても満足度が高まります。

まとめ

運輸業における管理業務はタブレットを導入することで大幅に効率化します。

もし、タブレットを導入していなければ、日報の管理や動態管理、勤怠管理などの業務はかなりの時間がかかってしまい、長時間労働が日常的なものになりかねません。

その点、タブレットを導入すればあらゆる管理業務が自動的に行われるため、運行管理者は本来の運行管理業務に集中できます。

タブレットを導入すると、スムーズな物流が実現して顧客の満足度向上が期待できるほか、日々の業務が効率化するため、ドライバーや運行管理者にとって働きやすい環境が実現します。

これらのメリットを受けるためにも、タブレットの導入を検討してみましょう。

多数のタブレット導入時に活躍する「Tablet admin for Kitting」の活用方法についてさらに知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。

企業においてタブレットの導入を検討している場合、特に気になる点は「導入費用に対して十分な効果が見込めるか」ということではないでしょうか。

コストを管理する立場としては、導入効果を十分に確認してから導入を決定したいところです。

見方を変えれば、新規でタブレットを導入するとどんな費用がかかるのか、タブレットを導入するとどんな費用が削減されるのか、という目安がわかれば導入に踏み切りやすくなります。

タブレットの導入を検討している場合は、費用対効果の状況をあらかじめ把握しておくことが大切です。

タブレットの導入にかかる費用

タブレットを導入した場合にかかる費用としては、下記があげられます。

・タブレット端末の購入、またはリース料
・通信料
・アプリの利用料

それぞれの費用について説明します。

タブレット端末の購入、またはリース料

タブレットを導入する場合は、購入費用、またはリースの費用がかかります。

購入する場合は導入時にまとまった費用がかかります。一方、リースの場合は購入費用がかからない点がメリットではありますが、リースの期間が長期にわたる場合、購入費用よりも割高になる場合があります。

タブレットを購入する場合、端末の価格はスペックにもよりますが、3万円程度から購入できます。なお、ストレージ容量が大きい端末や画面の大きい端末は割高になる傾向があり、端末の価格は5万円~10万円前後と幅があります。

タブレットのリース料の目安は、リース期間が2年間の場合、月額料金の目安は2,000円~7,000円程度であり、タブレットに搭載されている機能によって異なります。

通信料

タブレットには「Wi-Fiモデル」と「SIMフリーモデル」の2種類があります。

Wi-Fiモデルのタブレットは、Wi-Fi経由で通信するため通信費はかかりません。なお、SIMフリーモデルは携帯電話回線を経由して通信するため、別途通信料がかかります。

例えば、社内のみで使用する場合、社内でWi-Fiが利用できれば通信料がかからずに利用できます。タブレットを社外でも使用する場合はSIMフリーモデルが必須となるため、通信料が必要となります。

通信料はプランによって異なり、月額2,000円~8,000円程度が目安です。

アプリの利用料

タブレットを利用して業務の効率化を図る場合、専用のアプリをインストールすると効果が高まります。

なお、アプリによっては有料のものもあります。コストをかけた分、業務の効率化が期待できる場合は、有料であってもアプリの導入を検討してみましょう。

タブレットを導入した場合に削減される費用

タブレットを導入した場合に削減される費用としては、下記があげられます。

・紙のコスト
・印刷コスト
・書類作成に関連する人件費
・タブレット導入前に使用していた機器の使用料

それぞれの費用について簡単に説明します。

紙のコスト

タブレットを導入することで紙媒体の資料を作成する必要がなくなるため、紙のコストが削減されます。

ペーパーレス化はコストの削減効果が見込めるほか、森林資源の保護につながるため、環境に優しいメリットもあります。

印刷コスト

タブレットの導入で紙媒体の資料が不要になると、印刷コストを削減できます。印刷にかかるコストは、インク代あるいはトナーの費用です。

1枚あたりの印刷コストは微々たる額ではありますが、紙の資料を作成する量が多くなるほど印刷コストは割高になります。

書類作成に関連する人件費

紙媒体の書類を作成する場合、人件費もかかります。

紙媒体の資料の印刷、資料をまとめる作業、できあがった資料を会議室などに運ぶ作業はすべて人手によって行われます。

タブレットを導入すれば上記の作業が不要となるため、余分な人件費を節約できます。

タブレット導入前に使用していた機器の使用料

タブレットを導入することで、これまで使用していた機器が不要になる場合があります。

例えば、タブレットの導入を機にFAXの利用を止めたり、コピー機の利用を止めたりします。

これまで、FAXやコピー機をリースしていた場合、リース料がかかりますが、利用を止めればリース料の支払いが不要になるためコストを抑えられます。

タブレットを導入した場合の経費削減事例

タブレットを導入した場合にどの程度経費が削減されるのか、という点について、福岡県の北九州市議会がタブレットを導入する場合に示した試算を紹介します。

タブレットを導入した場合、新たにかかる費用の見込額は下記のように試算されました。

タブレット端末及び通信サービス
・初年度総費用:365.2万円 
・2年目以降年間総費用(平年ベース):343.2万円
・5年間総費用:1738万円

資料閲覧等ソフト(「SideBooks」を使用した場合)
・初年度総費用:190.1万円 
・2年目以降年間総費用(平年ベース):181.4万円
・5年間総費用:915.7万円

タブレット端末導入に伴い増加する費用に係る職員人件費
・初年度総費用:1.9万円
・2年目以降年間総費用(平年ベース):1.9万円
・5年間総費用:9.5万円

合計
・初年度総費用:617.2万円
・2年目以降年間総費用(平年ベース):526.5万円
・5年間総費用:2723.2万円

また、タブレットを導入した場合、削減される経費の見込額は下記のように試算されました。

議員用公設FAXリース代等
・単年度削減見込額:293.8万円
・5年間総削減見込額:1469万円

市議会事務局・執行部FAX使用料
・単年度削減見込額:48.4万円
・5年間総削減見込額:242万円

会議録、調査号等冊子作成・印刷費
・単年度削減見込額:58.2万円
・5年間総削減見込額:291万円

議案書、予算調査号等冊子作成・印刷費
・単年度削減見込額:80.3万円
・5年間総削減見込額:401.5万円

コピー使用料
・単年度削減見込額:41.2万円
・5年間総削減見込額:206万円

コピー用紙購入代
・単年度削減見込額:14.9万円
・5年間総削減見込額:74.5万円

市議会事務局輪転機使用料
・単年度削減見込額:6.8万円
・5年間総削減見込額:34万円

議員配付資料に係る事務用品代等
・単年度削減見込額:14万円
・5年間総削減見込額:70万円

FAX送信に係る職員人件費
・単年度削減見込額:1.9万円
・5年間総削減見込額:9.5万円

コピー、資料の編綴・運搬等に係る職員人件費
・単年度削減見込額:359万円
・5年間総削減見込額:1795万円

合計
・単年度削減見込額:918.5万円
・5年間総削減見込額:4592.5万円

上記より、新たにかかる費用の見込額よりも削減される経費の見込額の方が多くなるため、経費が削減されることがわかります。削減額(見込み)は下記の通りです。

経費削減額(見込み)
単年度:392万円 5年間合計:1869.3万円

参考:北九州市議会 タブレット端末の導入 費用対効果等の試算

まとめ

タブレットを導入すると導入費用がかかるため、一見するとコストの面で負担に感じられます。

一方で、削減される項目としては人件費、FAXなど事務機器のリース料、印刷費、コピー用紙代などがあります。さまざまな費用が削減されるため、十分なコストの削減効果が見込めます。

タブレットを導入する場合、購入もしくはリースとなります。購入する場合は最初にまとまった額の出費となる反面、リースの場合は月額利用料を支払うため、導入時の費用が抑えられます。

ただし、長期間にわたってタブレットをリースすると、リースで支払う総額が購入額を上回ることがあるため、長期間にわたってタブレットを利用するなら、購入の方が適しています。

タブレットを導入すると、業務の効率化のみならず、コストダウンを実現しやすくなります。これらのメリットを受けるためにもタブレットの導入を検討してみましょう。

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タブレットから直接プリントできない

企業のDXやペーパーレス化が求められるようになった今日、紙資料を持ち歩く代わりにタブレットを持ち歩くようになっています。とはいえ、今でも仕事上どうしても紙資料が必要になるときがあります。

そんなとき困るのが印刷です。タブレットからプリンターと有線ケーブルをつなぎ、ファイルデータを印刷することは基本的にはできません。そのため一般的には、いったんオフィスに戻ってパソコンから印刷することになります。

ただ、タブレットからの印刷が不可能というわけではなく、条件によって印刷できる方法はいくつかあります。

そこで今回は、タブレットからデータを紙媒体に印刷する方法を紹介します。オフィスに寄らず、自宅や外出先で紙媒体が必要になったときの参考にしてみてください。

印刷方法① 無線LAN対応プリンターを使う

ここでは、Androidタブレットから印刷する方法を紹介します。その1つは、ネットワーク経由でプリンターに接続するやり方です。条件が2つあります。

まず条件の1つ目は、使用しているプリンターが無線LAN(Wi-Fiなど)に接続できること、タブレットも同じ無線LANに接続していることです。この場合、ルーターなどの無線LAN機器がタブレットとプリンターのアクセスポイントになります。

そして条件の2つ目は、持っているプリンターのメーカーがAndroid端末に対応するプリンターアプリを提供していることです。Google Playストアから、「印刷」というキーワードを入力すると、様々なメーカーのプリンターアプリが表示されます。

メーカーが見つかったら、インストール画面から詳細を開き、自分の持っているプリンターの機種があるかどうかを確認します。ここに対応する機種があれば、全ての条件をクリアしたことになります。それでは印刷の準備をしていきましょう。

プリンターアプリをインストールし、アプリを有効にします。次に「設定」を開いて「印刷」をタップ、印刷サービスのリストに自分の持っているプリンターが表示されるのでタップしてONにします。

このような状態で、GoogleドキュメントやGmail、Chromeなどのアプリから資料を開き、印刷メニューを選択すればプリントは完了です。

ただし、アプリによってはタブレットに保存してある画像、閲覧ページ、PDFファイルなど印刷できるものが制限されていることもあります。各メーカーでアプリの使い方や設定方法などが紹介されていますので、確認してみましょう。

印刷方法② 非対応プリンターを対応型に変える

近年のプリンターは無線LANに対応したものが多く販売されていますが、全てではありません。持っているプリンターが無線LAN非対応の場合、無線LAN対応にすることができる「プリントサーバー」というものがあります。

これは有線・無線どちらにも対応し、Androidだけでなく多様なOSに対応し、パソコンでもワイヤレスで印刷することができます。

ただし、プリントサーバーも全てのプリンターに対応しているわけではありません。また、無線LAN対応になってもプリンターアプリを利用できなければ印刷はできないので、購入前に全ての条件を満たすことができるかチェックしておきましょう。

印刷方法③ コンビニのネットプリントを活用する

そもそもプリンターがない、外出先で急きょ紙の資料が必要になったというときは、コンビニで扱っているネットプリントサービスを利用する方法があります。

セブンイレブンの場合は、まず「ネットプリント」のサイトページにアクセスするか、アプリをダウンロードします。印刷したいファイルをアップロードし、完了するとネットプリントの予約番号を取得できます。

その番号を控えて、セブンイレブンに向かい、マルチコピー機より「ネットプリント」を選択。予約番号を入力すると印刷のプレビューなどが確認できます。「プリントスタート」を押して印刷物を受け取れば完了です。

セブンイレブンのサービスは登録なしで利用できます。プリントは予約から1日有効、ユーザー登録をするとプリント予約から7日間有効期限が設けられます。特定の日に合わせて予約したい人や、7日間の間に何度も印刷したい人に便利なサービスです。

タブレットでスマートに仕事をこなそう!

これらの印刷方法は、タブレット同様スマートフォンでも活用できます。

ちなみに、iPadの場合は「AirPrint」機能と、それに対応するプリンターを用意することで印刷が可能です。こちらもWi-Fiなどのネットワーク経由で印刷できる仕組みになっています。

今はタブレットでも、キーボードなどを外付けで活用すれば、テキストや表計算などあらゆる作業が可能になりました。オフィスに立ち寄ることなく作業ができれば、外出したり戻ったり移動する時間を節約できます。

本来の業務に集中するためにも、時間を有効に使いタブレットを上手に活用していきましょう。

テレワーク・リモートワークにおけるタブレットの活用方法についてさらに知りたい方は、下記のページを参考にしてみてください。

テレワーク・リモートワークでのタブレット活用

有線LANポートを補う

「中継装置」とも呼ばれるスイッチングハブ。家庭からオフィスまで幅広く活用されているインターネット周辺機器で、近年は薄型のパソコンやタブレットに装着する形でよく使われています。見たことはあっても、実際その仕組みが分からないという人もいるのではないでしょうか。

ここでは、スイッチングハブとは何か、ハブの仕組みや選び方、使い方などについて紹介していきます。

スイッチングハブとは

スイッチングハブとは、ルーターやモデムの接続部である有線LANポートが足りないときに使用する装置です。LANケーブルでネットワークを分岐し、パソコンやタブレット、ゲーム機器、プリンターなど様々なデバイスをインターネットにつなぎます。

スイッチングハブは、リクエストしたデバイス固有のアドレスを特定してリクエストを返すことから、無駄なデータ転送がなく安定したネットワークを維持します。

あくまでも有線LANをつなぐ装置であるため、Wi-Fiなど無線環境が主流となっている一般家庭ではあまり見かけなくなっていますが、通信が安定している有線LANを使用しているオフィスで、PCの多い環境ではよくスイッチングハブが活用されています。

リピーターハブとの違いは

スイッチングハブのように、ネットワークを中継する装置としてリピーターハブがあります。リピーターハブは、接続された全てのデバイスにネットワークを送るため、スイッチングハブと比較するとデータ転送が分散してしまい効率的ではありません。そのため現在では、スイッチングハブが主流となっています。

スイッチングハブの選び方

スイッチングハブはラインナップも豊富ですが、用途に応じたサイズや機能を選ぶ必要があります。購入する前に、どんなところに注意するべきか選ぶポイントを押さえておきましょう。

まずは「ポート数」。ケーブルに接続するデバイスの数をあらかじめ数えておき、それに対応する個数のついたスイッチングハブを選びます。一般的に、家庭向けであればポート数は3〜8、企業向けになると16~24などがあります。

次に注意したいのが「通信速度」。スイッチングハブはメーカーによって表記が異なるため混乱しがちですが、通信速度には規格があり、現在多くの通信機器は「1000Base-T」に対応しています。これは「1000Mbps」「1Gbps」「IEEE802.3ab」などと表記されていることもあります。

それ以上の「10Gbps」、またはそれ以下の「10Mbps」などは対応するデバイスが制限されるため、対応できる端末に合わせて選びましょう。

それから注意するポイントとして、スイッチングハブ本体の「素材」があげられます。スイッチングハブは「金属」か「プラスチック」があり、金属は耐久性・放熱性に優れています。一方プラスチックは、放熱効果が低く熱のこもらない場所に設置できるよう配慮が必要ですが、価格も手頃で入手しやすいのがメリットです。

そして「電源」にも注意しましょう。電源タイプは電源内蔵型と外部電源型の2種類があります。内蔵型はスイッチングハブ本体に電源供給源が内蔵されているのでコンセントを差し込むだけですが、外部電源型は外付けのアダプターを使うため、熱がこもらないように配線の多いコンセント周りをスッキリさせておきましょう。

スイッチングハブとデバイスをつなぐLANケーブルは、周波数と通信速度の性能ごとに種類分けされています。「CAT5」や「CAT7」などと表記されているものを使うのが一般的で、数字の部分が大きいほど性能は高くなります。スイッチングハブと接続するデバイス両方のスペックに合うLANケーブルを選びましょう。

タブレットやノートパソコンにはUSBハブ

使い方は、有線LANポートの1つとスイッチングハブをケーブルでつなぎ、さらにデバイスをつなぐのみです。ケーブルでネットワークを分岐するので、IPアドレスなど特別な設定をする必要はありません。

また近年は、ノートパソコンやタブレットなどに使うUSBハブがあります。現在製造されているノートパソコン、タブレットは薄型のデザインが多く、有線LANポートがない機種が増えています。

そこでパソコンやタブレットのUSBポートに差し込んで使用するUSBハブが登場しました。

USBハブはコンパクトでスタイリッシュなデザインが多く、ケーブルも短いものは10~15センチメートルほどです。また、ケーブルなしでパソコンやタブレットに直に差し込んで使うものもあるので、パソコン周りをスッキリさせたい場合にもおすすめです。

USBハブを選ぶときも、デバイスによってUSB端子の形状が異なるので注意が必要です。AppleではUSB TYPE-C端子、WindowsではUSB TYPE-A端子を採用しています。ポート数は使用する周辺機器に合わせて選ぶと良いでしょう。

タブレットも有線接続ができる!

スイッチングハブは、理論上ネットワークの分岐は無制限です。もちろん実際にたくさんのデバイスを接続すれば通信速度が低下しますが、シンプルな仕組みで初期設定なども必要ないため取り入れやすく使いやすいアイテムです。

タブレットもUSBハブで有線接続ができるので、ぜひ活用してみましょう。

IT化が進んでいる現在では、タブレットはプライベートに、そして業務においても広く利用されるようになりました。タブレットを導入していない企業の中には、タブレットの導入を検討しているケースもあるのではないでしょうか。

「タブレットを導入したら業務を効率的に行えるようになった」というメリットを耳にする機会は多いですが、タブレットを導入する前にはメリットのみならずデメリットも確認しておきたいところです。

この記事では、タブレットを導入するメリット、デメリットについて解説しています。導入を検討しているならメリット、デメリットについてチェックしておきましょう。

タブレットを導入するメリット

タブレットを導入するメリットを下記にあげてみました。

・持ち運びがしやすく、どこでも使える
・空き時間を利用して作業ができる
・画像や動画を使ってわかりやすく説明できる
・ペーパーレス化を実現できる

それぞれのメリットについて説明します。

持ち運びがしやすく、どこでも使える

タブレットはパソコンと比べると一回り小さいサイズであるため、持ち運びしやすいメリットがあります。

また、タブレットはインターネットが届く場所ならどこでも利用できるため、社内での利用にとどまらず、社外で利用するためにタブレットを持って行けます。

例えば、社内で行われる会議では、紙媒体で配布していた資料に代わってタブレットに資料を表示できます。また、営業先ではタブレットを使って顧客に商品の説明を行えます。

場所を問わずにタブレットを利用できると、業務の効率性も向上します。

空き時間を利用して作業ができる

タブレットを利用すると、空き時間を利用して作業ができるため、効率よく作業を進められます。

空き時間にできる作業は、メールチェック、スケジュールの確認や調整、次の訪問先で使用する資料の確認などです。

例えば、営業の仕事を行っている場合、1人目の顧客に対する営業が終了したあと、次の営業先に行くまでに多少の時間が空く場合があります。

そんなときこそ、タブレットを活用すれば業務を少しでも進められます。すき間時間を上手く活用しながら、1日の業務を効率的に行いましょう。

画像や動画を使ってわかりやすく説明できる

タブレットならではのメリットは、画面上に表示される画像や動画を使ってわかりやすく説明できることです。

タブレットは比較的画面のサイズが大きいので、説明を受ける側としては画面に表示されている内容が見やすく感じられ、わかりやすく感じられます。

特に、タブレットを活用すると動画を使って説明できます。動画で伝えられる情報量は、文字の情報量と比べると5000倍といわれています。なお、画像で伝えられる情報量は文字の7倍といわれます。

動画は、文字や画像で伝えるよりも効果が高いため、説明するときには動画を織り交ぜることも一つの方法です。

ペーパーレス化を実現できる

タブレットを導入することによって、ペーパーレス化が実現できます。

例えば、会議でタブレットを導入するとしましょう。タブレットを導入する前は会議の資料を紙で配付していましたが、タブレットを導入すれば会議の資料はタブレットに表示できます。

これにより、紙を購入する費用を抑えられるほか、紙媒体の資料を作成する手間や、資料を会議室に運び込む作業が省けるため、人件費の削減効果も見込めます。

さらに、紙の使用量が少なくなると紙資源の節約につながるため、環境保護やSDGs(持続可能な開発目標)に沿った行動が自然とできるようになります。

タブレットを導入すると、コストの削減と環境保護を実現できるため、メリットの面ではまさに一石二鳥といえるでしょう。

タブレットを導入するデメリット

タブレットを導入した場合のデメリットをあげてみました。

・パソコンと比べると作業が進みにくい
・長時間の作業に適していない
・タブレットの操作に慣れるまで時間がかかる場合がある
・メモを取りにくい

それぞれのデメリットについて説明します。

パソコンと比べると作業が進みにくい

タブレットはパソコンと比べた場合、作業のスピードがやや低下する点はデメリットといえます。

その理由として、タブレットはパソコンと比べると画面が小さいこと、画像や動画の編集など多くのメモリーを使用する作業は効率が低下すること、文字入力に時間がかかることなどがあります。

比較的簡単な作業はタブレットでも十分に行えますが、長文を含んだ文章の作成や、動画の編集などはタブレットよりもパソコンの方が適しています。

長時間の作業に適していない

また、長時間にわたってタブレットを使用する作業は控えた方が無難です。

その理由は、タブレットの画面はパソコンよりも小さいために、何時間もタブレットで作業を行っていると目が疲れやすくなるためです。長時間にわたって作業をしたい場合はパソコンを利用しましょう。

さらに、タブレットの電源はバッテリーであるため、タブレットで長時間作業を行い続けるとバッテリーが切れてしまうこともあります。バッテリー切れを防ぐためにも、タブレットを利用する場合はこまめに充電をしておきましょう。

タブレットの操作に慣れるまで時間がかかる場合がある

タブレットを導入した直後は、タブレットの操作に慣れるまで時間がかかる従業員がいることも考えられます。

タブレットの操作方法はスマホと似ており、画面を指またはタッチペンでタップしながら操作します。そのため、タブレットを操作した経験がなくても、スマホを操作した経験があれば、おおよその操作ができる人は多いです。

しかし、タブレットの操作方法がある程度わかっていても、業務でタブレットを使用する場合、資料を表示させる方法が良くわからなかったり、報告書の作成方法がわかりにくいと感じたりする場合があります。

業務でタブレットを導入する場合は、事前にタブレットの操作方法に関する講習会を開催しましょう。講習会を開催することにより、従業員はタブレットの操作方法を理解しやすくなり、業務中にタブレットをスムーズに操作できるようになります。

メモを取りにくい

タブレットを利用してみると、メモを取りにくいと感じる場合があります。

メモといえば紙とペンを使って取るもの、というイメージを持っている人にとっては、タブレットでメモを取ることが面倒に感じるかもしれません。

なお、タブレットによってはメモアプリをインストールできるため、メモアプリでメモを取ることも可能です。実際にタブレットでメモを取ってみると、案外簡単に感じられることもあります。

メモは紙とペンを使って取るもの、という考え方を取り払って、実際にタブレットでメモを取ってみることも大切です。

まとめ

タブレットを導入する場合のメリットは、持ち運びがしやすくどこでも使えるので、空き時間を利用して作業ができる点です。

そのほか、画面に画像や動画を表示させてわかりやすく説明できること、ペーパーレス化を実現できる点もメリットとなります。

一方、タブレットを導入した場合のデメリットは、パソコンと比べると作業性が若干劣ること、長時間の作業に適していないことです。

また、従業員の中にはタブレットの操作になかなか慣れない人がいる場合もあるため、タブレットの使い方に関する講習会を開くと操作方法を理解しやすくなります。

タブレットの導入を検討している場合はメリット、デメリットについてあらかじめ理解しておき、納得のうえでタブレットを導入しましょう。

会議録や資料のペーパーレス化に役立つ「SideBooksクラウド本棚」の活用方法についてさらに知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。

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セキュリティ対策の必要性

タブレットは、コンパクトで軽量、手軽に持ち運びできるのが魅力ですが、セキュリティ対策は意識しているでしょうか。特に業務用タブレットは、仕事で持ち歩く機会が多くなることを考えると、リスクを想定した対策が求められます。

そこで今回は、タブレットを使用する上で押さえておきたいセキュリティ対策のポイントをチェックしていきましょう。

ソフトウェアを常に最新の状態に

タブレットで使用される基本のOS(オペレーティングシステム)は、Windows、iPad、Androidがありますが、常に最新の状態にしておきましょう。これをセキュリティ更新プログラム(アップデート)と言い、脆弱性を修正するために行われるものです。

多くは自動で更新を行いますが、自動更新が設定されているかどうかを確認しましょう。アップデートが可能なプログラムが確認できた場合は、早急に実行しておきます。

セキュリティソフトで対策

タブレットにも、パソコン同様にマルウェアから守るため、ウイルス対策のソフトを入れておきましょう。マルウェアとは、「ワーム」「トロイの木馬」などコンピューターに被害を及ぼすウイルスのことです。

セキュリティソフトは無料のもの、有料のものがあり、価格帯も様々です。セキュリティによってはコンピュータの動作などにも影響するため、必要な機能に合わせて様々なソフトを比較・検討してみましょう。購入前に無料お試し版などを利用することもできます。

アプリに潜むウイルスにも注意

近年、提供するアプリは無料、または安価に購入できるものが豊富です。スマートフォンやタブレットから、インストールしたことがある人も多いのではないでしょうか。その手軽さが魅力のアプリですが、中にはマルウェアが混在しているものや、電話番号などの個人情報を引き出す不正なアプリも存在します。

迷惑アプリをインストールしてしまわないように、必ず公式マーケットからアプリを取得する、配布元(提供元)を確認するなど注意しましょう。

アプリのインストール時に権限・利用条件などの説明を確認します。必要ない個人情報を収集しようとする不自然な画面に誘導された場合は、利用を中止しましょう。

VPN設定が重要

業務用端末には、一般的に法人向けの通信プランがありますが、拠点間の通信にはVPNの導入が重要です。

VPNとは、インターネット上に仮想のネットワークを設定し、データのやりとりをその仮想空間上で暗号化する通信システムです。通信相手が本人か承認できるように設定されており、データの盗聴や改ざんなどができないようにするものです。

本社、支社、サテライトオフィスなどに専用のルーターを設置することで、拠点間で特定の人が利用できるようになります。

注意したいのが、外出先での無線LANアクセスです。スマートフォンやタブレットには、Wi-Fiなどを含む無線LANの接続機能が付いています。無料・有料のアクセスポイントがありますが、中には情報を盗み取る不正なアクセスポイントも存在します。通信の不具合やトラブルなどがあっても、アクセスポイントに接続するのはやめましょう。

盗難・紛失に備えよう

タブレットは持ち運びに便利な一方で、盗難や紛失などのリスクも考えられます。たとえ少しの間でも、タブレットを置いて席を立ったり、目を離したりしないようにしましょう。

他人に盗まれないよう、セキュリティワイヤーロックを利用する方法もあります。これは、ワイヤーの先端を端末に差し込み、机や椅子などに巻き付け、南京錠やシリンダー錠などで施錠するものです。外出先や鍵のかからない作業スペースなどでの盗難を防ぎます。

企業の持つ機密情報や個人情報の流出を防ぐために、必ずパスワードを設定しておきます。盗難にあった場合のために、遠隔からタブレットをロックできる、または消去できるサービスを準備しておくのも1つの方法です。

タブレット本体そのものだけでなく、SIMカード、SDカードなどがあれば合わせてロックできるようにサービスを利用しましょう。

セキュリティ対策以外にできること

法人で使う場合は、紛失・盗難にあったときの対策マニュアルや指示書などを策定しておきましょう。紛失・盗難に合った従業員は迅速に連絡、管理者はマニュアルに従って指示を出せる体制を整えておくことが大切です。

また外出先でタブレットを使うときは、周囲の目に触れないよう注意しましょう。タブレットは大きめの画面なので、明るさなどによっては近くの人に見えてしまう可能性があります。特にパスワードや重要な情報を入力するときには、近くに人がいないことを確かめてから利用しましょう。

のぞき見防止フィルターなども販売されているので、利用するのもリスク回避につながります。

セキュリティ対策を意識しよう

セキュリティ対策には、ソフトウェアのアップデート、マルウェア、アプリ、そして盗難防止を意識することが大切です。タブレットは、場所を選ばず活用できる手軽さがありますが、それだけにセキュリティ対策をおろそかにすることはできません。

ウイルスが入り込んでしまうと、タブレットの操作性も低下し、情報漏洩などの甚大な被害につながる恐れがあります。タブレットを持つ1人1人が、情報保護とセキュリティ対策の重要性を認識し、安全な環境と体制を構築していきましょう。

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