タブレットの容量が不足すると何が起きる?容量不足を防ぐためにできることは?

容量不足で何が起きる?

タブレットを選ぶポイントとして、重要なのが「メモリー」と「ストレージ」です。タブレットでできることを示す容量のことです。

メモリーとストレージの容量が足りないと、タブレットの動作が重くなったり、途中で止まってしまったりすることがあります。また、データを保存できない、アプリがダウンロードできないといった困りごとや、OSのアップデートができなくなるといった問題に発展する可能性もあります。

タブレットの操作性が悪くなれば、効率的な作業ができなくなってしまいます。そこで今回は、タブレットに必要な容量の選び方と、容量不足を防ぐためにできる対処法などについて紹介します。

メモリーとストレージ

タブレットに限らず、PCやスマホなどの端末には「メモリー」と「ストレージ」と呼ばれる容量があります。どちらもコンピューターの「記憶装置」のような意味ですが、同じものではありません。まずはそれぞれの違いを理解しましょう。

メモリーは、データやプログラムを一時的に保管する場所(装置)です。タブレット内部では、メモリーに保管されたデータやプログラムを読み込み、CPUが処理を行いますが、主にその処理速度に関わる役割を担っています。メモリー容量が大きいほど、処理速度は速くなります。

一方ストレージは、データを一時的な保管ではなく長期的に保管しておく場所で、資料のファイルや写真、動画などを保存します。ストレージ容量が大きければ、保管できるデータも多くなります。

メモリーはよく作業机、ストレージは引き出しやキャビネットなどに例えられています。作業机が広く、引き出しが多ければ、道具などを使った作業でもはかどりますが、机が狭くキャビネットも少なければ、作業できる内容や保存しておく範囲も制限されてしまうということです。

タブレットに必要な容量は?

タブレットは、容量が大きいことに越したことはありませんが、その分タブレットの価格も高くなってしまいます。では、どのくらいの容量があればよいのでしょうか。

一般的にメモリーは、インターネットやSNSを閲覧する程度であれば1GB、アプリやゲームを快適に操作するのであれば2GBが必要とされています。Windowsタブレットでは4GB、Androidタブレットでは2GBが基準となっています。動画等の編集作業が必要になる場合は、さらに大きいものが必要になります。

ストレージ容量は、インターネットやSNSの閲覧であれば8~16GB、アプリやゲームを楽しむ場合は32GBなどが快適と言われています。また動画や画像を多くダウンロードする場合は、さらに容量が必要になるでしょう。

タブレットの場合は本体に内蔵された「内部ストレージ」のほかに、SDカードなど外付けで容量を増やせる「外部ストレージ」もあり、状況によってストレージ容量を増やすことが可能ですが、メモリーは外付けできないので、タブレットを選ぶ際には注意しましょう。

容量不足を防ぐために

タブレット本体の空き容量が少なくなると不具合が生じてしまうため、容量不足にならないように管理することが大切です。そのための方法がいくつかありますので、困ったときの対処法として覚えておきましょう。

ブラウザやアプリのキャッシュをクリアする

キャッシュとは、閲覧したWebサイトのデータを保存し、次回にすぐ表示できるようにする機能です。便利な機能ではあるのものの、貯まるとメモリー容量を圧迫してしまうため、定期的にクリアするとよいでしょう。

また使用していないアプリやファイルなどは削除するか、外付けのSDカードに保管しておきましょう。

SDカードによる増設

本体に保存されていたデータを、microSDカードやUSBメモリーに保存する方法もあります。データを移動することで本体の空き容量が増えるため、タブレットの動作が軽くなる可能性があります。ただし外付けのSDカードやUSBメモリーはタブレットの機種によって使用できるものが決まっているため、機種対応のものか確認してから購入しましょう。

クラウドストレージの利用

クラウドストレージとは、インターネット上にデータを格納するための仮想スペースです。タブレット本体に負担をかけることなく多くの容量を保存することができます。また、インターネット上で保管するため別の端末や同僚や取引先など必要な相手とのデータ共有が可能になります。

クラウドサービスとしてはGoogle Driveで15GB、Dropboxで2GB、MEGAなどがあり、無料・有料で使用できます。

まとめ

ほかにも、タブレットの容量不足を解消するにはメモリークリーナーのアプリをインストールして定期的にクリーニングを行う方法もあります。さらに、Androidタブレットなら「セーフモード」を活用して一時的に初期状態で起動することで、トラブルの原因が後からインストールしたものかどうかを判断することができます。動作に不具合が生じたら、ぜひ試してみましょう。

タブレットを購入するときは、メモリー、ストレージとも必要な容量を検討しますが、そのためには「どのような用途で使うか」を明確にすることが大切です。

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