タブレットがウイルス感染してしまったらどうなる?症状と対策について

タブレットのセキュリティ対策は万全でしょうか。ウイルスは、気づかないうちにプログラムに侵入してくることが多いため、事前に対策をとることが重要です。特にAndroid OSは、さまざまなアプリのダウンロードができることで、危険アプリをインストールしてしまうリスクも考えられます。

とはいえ、完全にウイルスの脅威を防ぐことは不可能と言えるでしょう。ここでは、感染したときにもたらされる症状や被害について把握し、その上でどのような対策をとるべきか考えていきましょう。

ウイルス感染したタブレットの症状

ウイルスに感染すると、いくつかの症状が現れます。確認しやすいものをいくつかあげていきましょう。

動作が重くなる

ウイルスに感染すると、動作が重くなる可能性があります。プログラム内に入り込んだウイルスが、バックグラウンドで活動し負荷がかかっているためです。しかしデータ処理・保存などの空き容量が不足していることも考えられるため、すぐにウイルスと判断することはできません。

まずはキャッシュや不要なファイルを削除し、空き容量を作ってみましょう。それでも動作が不自然な場合は、ウイルスの可能性も考えられます。

広告が表示される

ポップアップ広告やタブが勝手に表示される、といったことが繰り返される場合、タブレットに不正なプログラムが侵入しているおそれがあります。また、心当たりのないアプリなどが勝手にインストールされている場合も要注意です。

データ通信量が増加する

ウイルスに感染すると、遠隔操作で不正にアクセスして勝手にメールを送信したり、重要なファイルを操作したりして通信量が増加することがあります。普段と同じように使っているにも関わらず、通信量が異常に増加している場合は感染の可能性があります。

ほかにも、バッテリーの消耗が激しい、カメラが勝手に起動する、アプリのクラッシュ(強制終了)などが起こる場合、ウイルスを疑ってみてもよいでしょう。

どのような被害がある?

ウイルスに感染してしまうリスクには、「個人情報の流出」があげられます。サイバーセキュリティ企業のトレンドマイクロ株式会社が発表した「国内標的型攻撃分析レポート2022年版」によると、Androidをターゲットにした危険アプリは、92.7%が個人情報を奪うことを目的としていると報告しています。

業務用では、取引先企業や顧客などの情報が流出してしまうと、被害は甚大になる可能性もあるため、特に注意が必要です。

また、クレジットカード情報やネットバンキングのアカウント情報が盗まれてしまい、不正利用されてしまうケースもあります。そのような場合は早急に銀行やクレジットカード会社に連絡し、アカウント凍結や返金の請求などを行いましょう。

ほかにも、端末をロックして使用不能にし、データの返還と引き換えに身の代金を要求する「ランサムウェア」なども考えられます。

ウイルス対策

ウイルスの感染を未然に防ぐことは難しいですが、対策を行うことはできます。スマホの動きが不自然だったり、いつもと違う動作をしたりするようなときにも対処してみましょう。

セキュリティソフトを入れる

タブレットに市販のセキュリティソフトを導入してスキャンをかけることで、ウイルスを検知できる可能性があります。感染源となったデータやファイル、メール、アプリなどが分かればすぐに削除します。ゴミ箱に移動するだけでなく、完全に消去することも忘れないようにしましょう。

パスワードを変更する

ウイルスの感染が疑われる場合は、インターネットバンキングや使っているプログラムへのアカウントなど、パスワードを変更しましょう。不正使用やのっとりを防ぐためにも、普段から定期的に変更するのもおすすめです。

不審なメッセージや広告を開かない

知らない相手からのメッセージや、不審な広告・アプリなどは開かずに削除するようにしましょう。

中には「ウイルスを検出しました」「感染しています」などの警告画面が表示されることもありますが、これはフェイクアラートの可能性もあります。危険を煽ってクリックさせ、悪質なアプリやサイトに誘導する手口なので注意しましょう。

ウイルス感染を調査する業者に相談

ITに詳しくない場合、ウイルスに感染しているかどうかを判断するのは簡単ではありません。気になる場合は、ウイルス感染を調査する業者に依頼する方法もあります。詳細に調査してもらえるほか、今後の対策方法などのアドバイスを受けることもできます。

まとめ

タブレットがウイルスに感染してしまったら、感染拡大を防ぐためにもインターネットを切断しましょう。ただし、感染してしまってからでは対応は間に合わないため、ウイルスソフトの活用はもちろん、普段からリスクを意識して不審なサイトやメッセージを開かないなど、使い方にも注意が必要です。

タブレットのセキュリティ対策について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。