タブレットを初期化するとどうなる？初期化・データ消去する際の注意点

• 2023.12.13
• その他

タブレットを誰かにゆずる場合や、売却、または破棄する場合にそのまま手放してはいけません。タブレット内には個人情報につながるデータが多数あるため、悪用される可能性があります。

今回の記事ではタブレットを初期化する前にやることと、タブレットの初期化方法を紹介しています。情報漏洩を防ぐためにも参考にしてみてください。

タブレットの初期化をするとどうなる？

タブレットの初期化とは工場出荷前の状態に戻すことです。端末内のデータは消去されます。ただし、クラウド上のデータや外部端末のデータは残ります。

端末に保存されているデータは削除となるため次のようなデータが消えることとなるでしょう。

・写真、動画
・ダウンロードしたアプリケーション
・端末に保存されているゲームデータ
・連絡先
・ラインのメッセージ履歴

消えてほしくないデータがある場合は事前のバックアップが必要となります。

初期化をする前にやっておくこと

初期化をすると端末内の全ての情報が消えてしまいます。そのため必要な情報は事前にバックアップする必要があるでしょう。また初期化したとしても端末内に残ってしまうデータがあるかもしれません。

次の利用者に自分のアカウント情報などが知られると情報漏洩となるため、念のため重要なデータは手動で消しておく必要もあります。初期化をする前にやっておく必要のあることを紹介します。

データのバックアップ

必要なデータは事前にバックアップをとってデータを移行しておきましょう。端末に依存したデータはgoogle driveまたはicloudにボタン一つでバックアップできます。

ただし、ゲームなどの外部アプリのデータは各アプリのサーバーにバックアップされるため、アプリ毎に手続きが必要です。

googleアカウントの削除

端末からgoogleアカウントの情報を削除しておきましょう。仮に新しく端末を手にした人にgoogleアカウントが知られてしまうと、googleが提供するさまざまなサービスにアクセスされてしまいます。

googleフォト、googleドキュメント、カレンダーなど個人情報につながるものも多いため注意が必要です。「設定」内の「アカウント」の項目から削除できます。

AppleIDのサインアウト

android端末ではgoogleアカウントの削除が必要でしたが、iPadの場合はAppleIDと端末の紐付けを解除しなければなりません。具体的には次の作業が必要となります。

・iPadを探すの機能をオフ
・アクティベーションロックの解除
・iCloudなどの各種アップルサービスからのサインアウト
・Apple Watchとのペアリング解除

情報が残ったまま次の人に渡った場合、android端末同様に情報漏洩の懸念があるためよく注意しましょう。

端末の暗号化

タブレットを初期化すると端末内部のデータは消去されますが、専門的な知識のある人は復元できてしまいます。そのため内部の情報を暗号化し、復元できなくする必要があるでしょう。

暗号化をした場合復元キーは端末に保存されますが、その後初期化をすると復元キーも消去されます。そのため暗号化をしたあとに初期化をすることで、より安全な状態で手放せるでしょう。

タブレットの初期化方法

タブレットを実際に初期化する方法を紹介します。Android、iPadでそれぞれ異なるため別々に解説していきましょう。

Android

次の手順で初期化できます。
1.「設定」を開く
2.「システム」→「リセット」→「端末をリセット」の順に進める
3.「すべて消去」を押すと初期化開始

機種やメーカーで表示される文言はやや異なりますので注意してください。

iPad

iPadは次の手順で初期化できます。

1.ホーム画面の「設定」→「一般」→「リセット」へ進む
2.「すべてのコンテンツと設定を消去」を押す
3.「すべてのメディアとデータを消去し、すべての設定をリセットします」の表示を確認
4.最終確認が表示され、初期化開始

OSのバージョンによって文言や手順が異なりますので注意してください。

まとめ

今回の記事ではタブレットの初期化によってどのデータが消えるのか、また初期化を行う前にやることを解説しました。

タブレットの初期化を行うと端末内のデータは基本的には全て消去されます。ただしgoogleやappleIDなどのアカウント情報は情報漏洩につながる懸念があるため、手動で削除しておきましょう。

初期化されたタブレットといえど、専門家はデータを復元できてしまいます。対策として「暗号化」を事前に行い、データ復元ができないようにしておきましょう。

タブレットを人にゆずったり破棄したりする場合は情報漏洩に気をつけて、端末内のデータを消去してから手放すことをおすすめします。

保守・点検業務などでのタブレット活用についてさらに詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。