情報収集が大事!タブレット導入でよくある失敗5選
- 2022.09.20
- 活用事例
はじめに
タブレットは、業務効率化を図る手段の1つとして、導入する企業が増加の傾向にありますが、成功した事例は多数あるものの、導入してみたけれど期待したほどの成果はなかった、うまく活用できなかったというケースも存在します。
タブレットの活用を成功させるためには、最適なタブレットを見極めるための情報収集が欠かせません。ここでは、導入の失敗例から学ぶタブレット選びのポイントを紹介します。
タブレット導入でよくある失敗
タブレットがうまく活用されないのは、多くの場合導入前の準備や計画が不足していると考えられます。いくつかその例をみていきましょう。
価格だけで決めてしまう
よくある失敗は、タブレットの価格だけで選んでしまうことです。タブレットは画面の大きさから容量、機能などそれぞれに違いがあり、価格も様々です。
導入コストを抑えるために、価格だけで選んでしまうとスペックが足りないことがあり、空き容量が少なくなると操作性が低下し、活用できる内容も限られてしまうのです。
一般的にタブレットのメモリーは、Androidで2GB以上、Windowsでは4GB以上あるとよいと言われています。メモリーやストレージの容量が大きいほど価格が高くなります。
ストレージ容量は、不要なデータの削除やmicroSDカードを使用することで対応できる場合がありますが、メモリーの場合は後から増量できる機種はほとんどありません。
情報収集が不十分なまま導入をしてしまう
iPadは専用のOSを使用していますが、Android OSは富士通、NEC、パナソニックをはじめ、海外メーカーではASUS、Lenovo、Samsungなど、多くのメーカーで使われています。それぞれに機種やモデルが存在しており、種類も豊富です。
そのためタブレットの比較・検討や機能など十分な情報収集を行わずにタブレットを導入してしまうと、「古いモデルだった」「性能のよい機種が他にあった」などが発生し、成果を出しにくくなります。
特に古い機種を購入してしまうと、実際に業務で使用するアプリがインストールできなかったり、それまで使っていたアプリのアップデートが行えなかったりする可能性があります。アップデートができないと、そのサービスを受けられないばかりか、アプリ自体が使えなくなることも考えられます。
また注意したいのが、アップデートができない機種はウィルスなどの感染リスクが高まることです。感染すると、個人情報の漏洩などでトラブルに発展する可能性が高くなります。
動作確認をしなかった
モデルや機種によっては、使用する予定のアプリがOSに対応していないケースがあります。別のツールに変更できる場合を除き、導入後にインストールができなければ、使用する目的もなくなってしまいます。
またインストールができても、動作の不具合が発生するケースもあります。アプリの場合、バグや通信環境などに起因する場合もあるため、タブレット本体だけの問題とは言えませんが、ストレージの空き容量が不足すると、メモリーやCPUに負担がかかり、アプリが落ちて使用できない状態になります。
動作確認を行わないと、作業効率が悪くなってしまいタブレットが活用できなくなってしまうのです。
キッティングのことまで考えていなかった
キッティングとは、端末の初期設定やソフトウェアのインストールなどの作業全般を行い、タブレットをユーザーがすぐに使える状態に準備することです。
自社でキッティングを行う場合、情報システム部門は、社内システムの安定した稼働を維持しながら新しい端末のキッティングを行います。端末台数が少なければ手作業で行えますが、まとまった台数を使う大規模企業や拠点が多い店舗などでは、作業要員の確保、計画、入念な検証、セキュリティ対策など多くのチェックが必要になるため、情報システム部門だけでは対応しきれない場合があります。
利用条件や環境を考えていなかった
デジタルサイネージや車載用としてタブレットを使用したが、すぐに破損してしまった、買い換えなければならなくなったというケースもあります。
これはバッテリーに注意が必要で、長時間充電したまま放置したり、気温の上昇する中で充電を繰り返したりすることで、バッテリーに負荷がかかり劣化します。タブレットの寿命が短くなるだけでなく、バッテリーが膨張して事故につながる危険性も考えられるでしょう。
失敗を避けるためには
タブレット導入の失敗を避けるためには、値段やモデルだけにこだわるのではなく、基本スペックや機能などの情報収集をしっかりと行うことが大切です。
また、使用するシーンや場所、気温などの影響に合わせたタブレットを選びましょう。高額・高スペックのタブレットを購入しても、長時間の使用や気温の高い環境で使用すれば劣化が進む可能性が高く、コスパがよいとは言えません。
さらに導入方法やスケジュールなどの詳細な計画を行うこと、情報システム部門の負担が大きくなる場合は、専門業者にキッティングを依頼する必要があるため、その分の予算も算出しておきましょう。
まとめ
タブレットの導入は、規模が大きくなるほどコストがかかるため、できる限り導入後の成果を出したいところです。失敗しないためには、どのようなタブレットをどのように使うか、明確にした上で情報収集と計画を行い、適切なタブレットを選びましょう。
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