業務用のタブレットを安心して使うためのセキュリティ対策とは

セキュリティ対策の必要性

タブレットは、コンパクトで軽量、手軽に持ち運びできるのが魅力ですが、セキュリティ対策は意識しているでしょうか。特に業務用タブレットは、仕事で持ち歩く機会が多くなることを考えると、リスクを想定した対策が求められます。

そこで今回は、タブレットを使用する上で押さえておきたいセキュリティ対策のポイントをチェックしていきましょう。

ソフトウェアを常に最新の状態に

タブレットで使用される基本のOS(オペレーティングシステム)は、Windows、iPad、Androidがありますが、常に最新の状態にしておきましょう。これをセキュリティ更新プログラム(アップデート)と言い、脆弱性を修正するために行われるものです。

多くは自動で更新を行いますが、自動更新が設定されているかどうかを確認しましょう。アップデートが可能なプログラムが確認できた場合は、早急に実行しておきます。

セキュリティソフトで対策

タブレットにも、パソコン同様にマルウェアから守るため、ウイルス対策のソフトを入れておきましょう。マルウェアとは、「ワーム」「トロイの木馬」などコンピューターに被害を及ぼすウイルスのことです。

セキュリティソフトは無料のもの、有料のものがあり、価格帯も様々です。セキュリティによってはコンピュータの動作などにも影響するため、必要な機能に合わせて様々なソフトを比較・検討してみましょう。購入前に無料お試し版などを利用することもできます。

アプリに潜むウイルスにも注意

近年、提供するアプリは無料、または安価に購入できるものが豊富です。スマートフォンやタブレットから、インストールしたことがある人も多いのではないでしょうか。その手軽さが魅力のアプリですが、中にはマルウェアが混在しているものや、電話番号などの個人情報を引き出す不正なアプリも存在します。

迷惑アプリをインストールしてしまわないように、必ず公式マーケットからアプリを取得する、配布元(提供元)を確認するなど注意しましょう。

アプリのインストール時に権限・利用条件などの説明を確認します。必要ない個人情報を収集しようとする不自然な画面に誘導された場合は、利用を中止しましょう。

VPN設定が重要

業務用端末には、一般的に法人向けの通信プランがありますが、拠点間の通信にはVPNの導入が重要です。

VPNとは、インターネット上に仮想のネットワークを設定し、データのやりとりをその仮想空間上で暗号化する通信システムです。通信相手が本人か承認できるように設定されており、データの盗聴や改ざんなどができないようにするものです。

本社、支社、サテライトオフィスなどに専用のルーターを設置することで、拠点間で特定の人が利用できるようになります。

注意したいのが、外出先での無線LANアクセスです。スマートフォンやタブレットには、Wi-Fiなどを含む無線LANの接続機能が付いています。無料・有料のアクセスポイントがありますが、中には情報を盗み取る不正なアクセスポイントも存在します。通信の不具合やトラブルなどがあっても、アクセスポイントに接続するのはやめましょう。

盗難・紛失に備えよう

タブレットは持ち運びに便利な一方で、盗難や紛失などのリスクも考えられます。たとえ少しの間でも、タブレットを置いて席を立ったり、目を離したりしないようにしましょう。

他人に盗まれないよう、セキュリティワイヤーロックを利用する方法もあります。これは、ワイヤーの先端を端末に差し込み、机や椅子などに巻き付け、南京錠やシリンダー錠などで施錠するものです。外出先や鍵のかからない作業スペースなどでの盗難を防ぎます。

企業の持つ機密情報や個人情報の流出を防ぐために、必ずパスワードを設定しておきます。盗難にあった場合のために、遠隔からタブレットをロックできる、または消去できるサービスを準備しておくのも1つの方法です。

タブレット本体そのものだけでなく、SIMカード、SDカードなどがあれば合わせてロックできるようにサービスを利用しましょう。

セキュリティ対策以外にできること

法人で使う場合は、紛失・盗難にあったときの対策マニュアルや指示書などを策定しておきましょう。紛失・盗難に合った従業員は迅速に連絡、管理者はマニュアルに従って指示を出せる体制を整えておくことが大切です。

また外出先でタブレットを使うときは、周囲の目に触れないよう注意しましょう。タブレットは大きめの画面なので、明るさなどによっては近くの人に見えてしまう可能性があります。特にパスワードや重要な情報を入力するときには、近くに人がいないことを確かめてから利用しましょう。

のぞき見防止フィルターなども販売されているので、利用するのもリスク回避につながります。

セキュリティ対策を意識しよう

セキュリティ対策には、ソフトウェアのアップデート、マルウェア、アプリ、そして盗難防止を意識することが大切です。タブレットは、場所を選ばず活用できる手軽さがありますが、それだけにセキュリティ対策をおろそかにすることはできません。

ウイルスが入り込んでしまうと、タブレットの操作性も低下し、情報漏洩などの甚大な被害につながる恐れがあります。タブレットを持つ1人1人が、情報保護とセキュリティ対策の重要性を認識し、安全な環境と体制を構築していきましょう。

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