業務用タブレットはOSバージョンの固定が基本!その理由は?

プライベートで使用するタブレットは、常に最新の機能を利用できるようにするため定期的にタブレットのOSをアップデートします。これにより、OSは最新の状態が維持されます。

しかし、業務用のタブレットはプライベート用のものとは異なり、原則としてアップデートは行わず、OSのバージョンを固定したままにすることが一般的です。

なぜ、業務用のタブレットはOSのバージョンを固定しておくのでしょうか。もし、業務用タブレットのOSバージョンを変更するとどのようなことが起こり得るのでしょうか。

この記事では、業務用タブレットのOSのバージョンを固定しておいた方がよい理由について説明します。

タブレットに不具合が発生することを防ぐため

業務用タブレットでOSのバージョンを固定した方がよい理由は、タブレットの操作中に不具合が発生することを防ぐためです。

特に、業務用でタブレットを使用している場合、OSのバージョン変更が原因でタブレットに不具合が発生してしまうと、業務に支障が生じることがあります。

トラブルの発生によって業務の進行に若干の遅れが生じる程度であれば、遅れを取り戻すことも可能ですが、大幅な遅れが生じてしまうと、顧客や取引先に迷惑をかけてしまうことにもつながりかねません。

そのようなことを防ぐためにも、業務用のタブレットは原則としてOSのバージョンを変更せずに使用しています。

OSのバージョン変更でタブレットに不具合が生じる理由は?

OSのバージョンを変更するとタブレットに不具合が生じる理由は、OSのみが更新され、タブレットで使用するアプリの内容が更新されていないためです。

OSのバージョンが新しくなった場合、これまで使用していたアプリが正常に作動しなくなる場合があり、結果としてタブレットに不具合が生じる原因となってしまいます。

もし、OSのバージョンを変更するなら、タブレットで使用している業務用アプリは、バージョンアップしたOSでも正常に作動できるようにアップデートが必要となります。

業務用アプリのアップデートは難易度が高い

そのほか、業務用タブレットのOSバージョンを固定しておいた方がよい理由をあげると、業務で使用するアプリのアップデートは難易度が高いことがあげられます。

その理由は、一般向けのアプリのアップデートと比べると、アップデートの作業に時間を要するためです。

なぜなら、業務用アプリの内容は一般向けのアプリと比べると複雑であり、さらに、セキュリティ対策を万全にする必要があるためです。

しかも、アプリをアップデートするたびに、アプリが正常に作動するかどうかを検証する作業も必要となります。

このことから、業務用アプリのアップデートは難易度が高いことがわかります。

そのため、企業としては業務用アプリのアップデートを行わなくてもよいように、原則として業務用タブレットのOSは固定としています。

業務用アプリのアップデート作業は他の作業の妨げになることも

先述したとおり、業務用アプリのアップデート作業は難易度が高いために時間がかかります。

もし、アプリの開発会社が業務用アプリのアップデートを優先してしまうと、新規のアプリ開発など他の作業を行う時間を確保しにくくなってしまいます。

新規のアプリ開発などを優先的に行えば、アプリの開発会社としては収益を確保しやすくなる反面、アプリのアップデートなど保守作業を優先してしまうと、収益を確保しにくい状態となります。

収益を確保できなければアプリの開発会社は存続が難しくなってしまいます。それを踏まえると、会社としてはアプリのアップデートはできるだけ行わない方向にしたいところです。

このような理由から、業務用アプリのアプリのアップデートは行わないことが一般的となっています。

まとめ

一般的には「タブレットのOSはアップデートが必要」というイメージがありますが、業務用のタブレットに関しては原則としてOSのアップデートを行わず、バージョンを固定した状態にしておきます。

その理由を簡単にまとめると、アプリのアップデートを行わない方が好都合となるためです。

とりわけ、業務用のアプリは常に正しく作動することや高いセキュリティ対策が求められます。そのため、業務用アプリのアップデートをしようとすると多大な労力を要します。

そのような労力を軽減するために、業務用タブレットはOSバージョンを固定しておくことが一般的です。これにより、業務中でもタブレットを安全な状態で使用できます。

企業で利用するタブレットをOSやサイズなど仕様に応じて選ぶなら、こちらも参考にしてみてください。