タブレットで医療・病院をサポート!効率的に情報を管理しよう
- 2022.05.28
- 業種別活用法
タブレットは1台でさまざまな機能を利用できるため、医療の現場においても導入が進んでいます。タブレットが導入されることによって医療に関する業務が効率的に行われます。
また、病院やクリニックにおいてタブレットを利用するのは医療従事者というイメージがありますが、患者もタブレットを利用する機会が増えています。
医療の現場にタブレットを導入するとどのようなメリットがあるのか、医療機関ではどのような業務で活用しているのか、という点について説明します。
目次
医療の現場にタブレットを導入するメリット
医療の現場にタブレットを導入するメリットとしては、下記があげられます。
・患者に対して医療の説明をしやすい
・カルテの内容を簡単に調べられる
・紙媒体のカルテなど、医療に関する書類の保管が不要
・医師から受けた処置の指示内容を確認できる
患者に対して医療についての説明をしやすい
医療の現場にタブレットを導入すると、患者に対して現在の症状や治療方法など、医療についての説明をしやすくなります。
タブレットならではの特長は、サイズがコンパクトで容易に持ち運べることです。タブレットを利用すれば、診察中の患者に対して、タブレットに表示された画像や動画を活用して説明できるため、患者にとってもわかりやすく感じられます。
例えば、手術についての説明を行う場合、身体のどの部分にどんな症状があるのか、どのようにして手術を行うのか、という内容について画像を交えて説明できます。
医師がタブレットを利用して説明することで、患者は納得したうえで治療を受けられます。
カルテの内容を簡単に調べられる
医療現場にタブレットを導入すると、タブレットでカルテの内容を参照できます。
電子カルテはパソコンで参照することもできますが、タブレットならコンパクトなサイズなのでパソコンと比べると置くためのスペースを必要としないこと、そして、スマホのように直感的に操作できる点がメリットです。
また、タブレットを利用すれば、患者のカルテを簡単に探し出すことができ、すぐに内容を調べられます。これにより、医療に関する業務が効率化します。
紙媒体のカルテなど、医療に関する書類の保管が不要
タブレットの導入を機に、紙媒体のカルテを電子カルテに置き換えれば、紙媒体のカルテを保管する手間とスペースが不要となります。
カルテの保存期間は診療が完結した時点から5年間と定められており、この期間はカルテを破棄することができません。
多くの患者のカルテを5年間にわたって保管するとなると、カルテが紙媒体の場合、その量は非常に多くなり、保管スペースの確保が必要となってしまいます。
その点、電子カルテをDVD-Rなどの電子媒体、またはクラウド上に保管すれば、タブレットの画面上にいつでも電子カルテを表示させることができます。
それにより、カルテを紙で保管する必要がなくなるため、カルテを保管するスペースの有効活用が可能になります。
医師から受けた処置の指示内容を確認できる
看護師や薬剤師、作業療法士など、医師の指示を受けて患者に対し処置を行う医療従事者は、医師が指示した処置内容をタブレットで確認できます。
それが可能となるのは、医師が電子カルテに入力した内容は、看護師などの医療従事者のタブレットと連携しているためです。
これにより、医師の指示に基づいて看護師が検査を行うときや薬剤師が投薬するとき、作業療法士が患者のリハビリを行う場合に、タブレットに表示された内容を確認しながら確実に処置を行えます。
医療現場でのタブレットの活用事例
医療現場でタブレットが導入されることにより、病院やクリニックでのオペレーションが効率的に行われるようになりました。
医療現場におけるタブレットの活用事例としては、下記があげられます。
・電子カルテとして利用する
・在宅医療でタブレットを活用
・問診票をタブレットで入力
・入院患者用のタブレットを導入
電子カルテとして利用する
タブレットを導入すると、カルテを電子カルテに置き換えられます。
タブレットの画面上に表示された電子カルテには、患者がどんな症状にかかっているか、何月何日にどのような治療を行ったか、という内容が詳しく記載されています。
電子カルテをタブレットに表示するメリットは、タブレットの画像を活用して患者に症状を詳しく説明したり、治療の方法を説明できたりすることです。
患者としては、症状や治療の方法について、医師から言葉で説明を受けるよりも、タブレットの画面を使いながら説明を受けた方がわかりやすく感じられ、納得して治療を受けられます。
また、カルテを電子化することで、多くの患者のカルテをタブレットで閲覧できるほか、紙媒体のカルテのように保管する必要がないため、手間が省けます。
在宅医療でタブレットを活用
タブレットは持ち運びやすいため、在宅医療でも活用されます。
在宅医療を受けている患者の自宅に訪問したときに、タブレットを利用してこれまでの症状を確認できるほか、タブレットをカルテ代わりに利用できるため、患者の体温、血圧、脈拍数などを入力できます。
従来は、在宅医療を行う場合は、患者に関する資料やデータを紙媒体で持ち歩く必要がありましたが、タブレットがあれば患者に関するデータを参照できるため、在宅医療で訪問する際の負担が軽減されます。
問診票をタブレットで入力
タブレットを導入すれば、患者が記入する問診票をタブレットで入力してもらうことができます。
患者としては、紙の問診票に書くのは面倒に感じてしまうこともありますが、タブレットで問診票を入力すれば、文字を書く必要がないうえに、スマホのような感覚で入力が可能です。
また、問診票を入力した後は、診察を受けるまでの間、タブレットに表示されるさまざまな情報を閲覧できます。
例えば、タブレットには医療に関する豆知識や、病院やクリニックの営業時間や休日などの案内が表示されるので、診察までの待ち時間が苦に感じられません。
入院患者用のタブレットを導入
病院の中には、入院患者が利用できるタブレットが設置されている場合があります。
入院患者向けのタブレットを利用すると、医師と入院患者との間でコミュニケーションを取りやすくなります。
医師は、自身のタブレットで患者に対し治療の方針や手順を説明できるほか、患者は医師が説明した内容を入院患者用のタブレットでいつでも確認できます。
また、患者はタブレットを使って身体の状態のほか、食事をした量などをタブレットに入力します。それにより、医師や看護師はこれらの内容を患者にヒアリングする必要がなくなり、画面上でチェックするだけで済みます。
そのほか、タブレットに病院内のフロアマップが表示されたり、病気に関する知識や治療の方法などが表示されたりするため、入院中に知っておきたい内容をタブレットでチェックできます。
まとめ
医療の現場でタブレットを活用する事例の一つとして、電子カルテの活用があります。電子カルテならタブレット上で簡単に検索できるほか、紙媒体のタブレットのように保管する手間も省けます。
タブレットは、医師や看護師など医療従事者が業務で使用するほか、患者もタブレットを使って問診票を記入したり、入院中にタブレットに表示される内容を閲覧したりできます。
タブレットを活用することによって、医療に関する情報を効率的に管理できるようになりました。業務を改善し、患者が診察を受けやすい環境にするために、そして、医療従事者が働きやすい環境を作るためにも、医療の現場にタブレットの導入を検討してみましょう。