外での作業が多い林業こそタブレットがおすすめ!

林業でもタブレットの活用が注目を浴びてきています。林業従事者の方でタブレットをどのように導入すればよいか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

今回の記事では、なぜタブレット活用が注目されてきているのか、林業でタブレットを活用する事例を紹介していますので参考にしてみてください。

現在の林業の課題について

現在の林業の課題として、第三次ウッドショックが挙げられるでしょう。世界的な木材価格の高騰は日本国内にもさまざまな影響を及ぼしています。また、若手の林業従事者が減少していることも課題の一つです。

林業の抱える課題をそれぞれ解説します。

ウッドショック

第三次ウッドショックは2021年に発生した現象で、アメリカの住宅需要の増加と中国の木材消費の拡大により世界的に木材の価格が急騰しました。

この急激な価格上昇と世界的な物流の停滞をうけて、日本では輸入材の不足が深刻化し木材価格は2021年10月をピークに高止まりで推移しています。

ウッドショックの解決策として国産材の利用が検討されています。国産材の利用は輸入に頼らない安定した供給を確保できるため、輸入材不足のリスクを軽減する効果が期待されているでしょう。

第三次ウッドショックを受けて国産材が注目されたことで、国内の林業は今まで以上に効率的な業務改善が求められており、林業DXが注目されてきました。

林業DXは、デジタル技術の活用や効率的な作業プロセスの導入により、林業の生産性向上や労働力不足の解消を図る取り組みです。

林業DXの注目の高まりを受けて、林業の現場でもタブレットの活用が求められてきています。

若い世代の不足

林業の課題として高齢化と人材不足があるでしょう。林業は体力を必要とする仕事であり、高齢者にとって負担が大きくなるため若者の参入が不可欠です。しかし、現状では若者の林業への関心や就業意欲が低下しており、人材不足が深刻化しています。

人材不足の解決策としてはスマート林業の導入が重要なポイントです。スマート林業は、デジタル技術や自動化を活用して作業効率を向上させる取り組みとなっています。スマート林業により、体力に依存しない作業や効率的な作業プロセスが実現され、若者が従事しやすい環境が整えられるでしょう。

林業ならではのタブレットの使い方

林業の現場でもタブレットがさまざまな用途で活用されています。林業ならではの活用方法として2つの事例を紹介します。

座標・3Dデータ

林業でのタブレットの活用方法として、現場で座標をリアルタイムに確認する作業が挙げられます。ICTの進歩により、森林資源を3次元デジタルデータ化し可視化することが可能になりました。

タブレットは持ち運びが容易なため、タブレットを手に持ちながら3次元デジタルデータと照らし合わせて現場の状況を確認しながら作業できるでしょう。

タブレットを使って現場で座標を確認することで、林業従事者は地図上に表示される現在位置や目的地の座標をリアルタイムで確認できます。そのため作業場所やルートを迷うことなく正確に把握でき、作業効率の向上や作業ミスの軽減につなげられるでしょう。

また、3次元デジタルデータ化し計測することによって、森林の地形や樹木の配置、斜面の勾配などを視覚的に把握することが可能となりました。

従来の写真での確認とは異なり、タブレットの画面上で立体的な情報を見ることで作業計画の立案や林業活動の最適化が容易になるでしょう。

さらに、林業の持続可能性や環境保全の観点から、森林資源の管理や計画において重要なデータを取得し、効果的な施策の立案に役立てられます。

ドローン

林業において、運搬用途としてドローンの活用が進んでいます。ドローンは狭い場所から垂直に離陸し、空中を自在に移動できるため、苗木などの軽量な物品を効率的に運び出すのに適しています。

伐採現場や山間部など徒歩や車両のアクセスが困難な場所でも、ドローンを使用することで迅速かつ効率的な運搬が可能です。

ドローンは小型で機動性が高く、苗木や小型の木材を目的地へと運べます。また、ドローンの使用により、人力や重機を動員する必要がなくなり、労力やコストを削減できるでしょう。

ドローンの操作にはタブレットが活用されます。タブレットを使用することで、リアルタイムでドローンの飛行状態やGPSによる位置情報を把握できます。

タブレット上の専用アプリケーションを通じて、ドローンの飛行経路や目的地を設定し画像で確認することで、安全かつ正確な運搬を実現できるでしょう。

まとめ

今回の記事では、林業が現在抱えている課題とタブレットの活用が期待されていること、林業でのタブレットの活用方法を解説しました。

2021年からの世界的なウッドショックによって国産材への注目が高まりました。需要の拡大を受けて作業の効率化が求められており、タブレットなどを活用した林業DXの導入が期待されています。また、若い世代を取り込むためにもタブレットの活用は必要となってくるでしょう。

林業ならではのタブレットの活用方法として2つの事例を紹介しましたので、導入を考えている方は参考にしてみてください。

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