キーボードや手入力だけではない、タブレットの音声認識技術を活用してみよう

タブレットでの入力は画面上の「タッチキーボード」を使用しますが、パソコンのキーボードのような感覚とは異なるためミスをしやすい、使いにくいと感じる人もいます。また、スピードが求められる忙しい現場では記録作業に時間をかけるのが難しいケースもあります。

そこで活用したいのが、タブレットの「音声認識技術」です。本記事では、音声入力の使い方と設定方法、注意点などについて紹介します。使い慣れると便利な機能なので、ぜひ覚えておきましょう。

音声入力とは

音声入力とは、端末に向かって発した音声が自動で文字入力される機能です。タブレットやスマートフォンから文字を入力するとき、キーボードを打ち込むのが大変と感じている場合に有効です。

音声認識技術は以前からあったものの、聞き取りに課題がありました。しかし近年は認識技術が高度化しており、聞き取りはもちろん漢字の変換もほぼ正確に行われ、レスポンスも早くなっています。

タブレットを使用するビジネスシーンには、外出先や立ち仕事の現場があります。メモや記録、アイデアなどちょっとした文章を残したいときに落ち着いて座る場所を探すのは面倒です。

そのようなときに音声入力の機能を使えば、文字を打ち込むよりも早く完了できます。

また、両手が使えない作業をしているときにも便利です。点検作業などは、声を出しながら数字をいうだけで記録することができます。

会議や打ち合わせで、録音した音声の文字起こしにも活用することも可能です。近年では、音声から自動翻訳して必要な言語に文字起こしをするサービスなども開発されています。

このように、音声から文字を入力できる機能が活用できれば、業務の効率化につながるビジネスも多いと考えられます。

音声入力の設定方法と使い方

それでは、実際に音声入力を使ってみましょう。

Androidタブレットの場合、音声入力はAndroid7.0以降のものに対応しています。「設定」画面から「デバイス情報」「Androidバージョン」を開いてお使いのタブレットバージョンを確認し、必要であればアップデートを行いましょう。

また、一般的にAndroidタブレットのキーボードには「Gboard」が搭載されていますが、そうでない場合はGoogle Playストアからインストールしておきます。

今度は、Gmail、Keepなどテキストを入力したいアプリを開き、文字入力部分をタップします。するとキーボードが出てくるので、そのキーボードの上部にあるマイクのアイコンをタップしましょう。

「お話しください」と表示されたら内容を話します。話している間にテキストにして入力されていきます。音声入力を止める場合は、もう一度マイクのアイコンをタップしましょう。

実際に難しい設定などはなく、いつも使っている画面上のキーボードにマイクのアイコンをタップするだけで音声入力ができます。スマートフォンでも基本的にやり方は同じで、手軽にできるのでぜひ試してみましょう。

音声入力をするときの注意点

音声入力を活用することは難しくありませんが、使い勝手にはいくつか課題があり注意が必要です。いくつかあげていきます。

パネル表示に違いがある

タブレットで音声入力をする際、機種によって音声入力中にキーボードが表示されるもの、されないものがあります。

キーボードが表示されないタイプは、話をしている間はマイクのアイコンのみが表示され、マイクをタップすると再びキーボードが現れる仕組みになっています。

途中で句読点などを入れたいときは、マイクを中止しなければなりません。

句読点や改行ができない

対応している言語もありますが、日本語の音声入力は句読点に対応していません。

キーボードを使い、話し中でも都度句読点を入れることは可能ですが、何度もタップするのが面倒と感じる人は、音声入力だけで文章を仕上げてしまい、後から句読点を挿入していくという方法もあります。

はっきりと話す

音声入力を使うときは、できるだけ丁寧にはっきりと話しましょう。近年の音声認識技術は高くなっていますが、うまく聞き取れないと間違った文字が入力されてしまう可能性があります。

大声を出したり強調したりする必要はありませんが、丁寧に話すように心がけましょう。

漢字の調整が必要

現在の音声入力は、話の細かな表現も認識し漢字やカタカナといった文字もほぼ正確に変換してくれますが、固有名詞などによっては変換が難しいものもあります。その場合は自分で入力しましょう。

また漢字などを置換する場合は、置き換える単語の部分を長押し、マイクのアイコンをタップします。「お話しください」の表示の後、置換する言葉を話しましょう。

まとめ

音声入力機能はパソコンでも可能で、たとえばGoogleドキュメントなどにも音声入力機能がついています。

利用するときは、上部のメニューから「ツール」をクリックし音声入力を選択すると左端にマイクが表示されます。文字を入れたい部分にカーソルを合わせ、マイクをクリックして話せば文字が入力される仕組みになっています。

パソコンで作ったWordの原稿をタブレットに同期させれば、編集も可能なので利用してみてはいかがでしょうか。

テレワーク・リモートワークや外出先におけるタブレットの活用について知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。