タブレットのキオスクモードとは?機能の概要や設定方法について解説
- 2022.09.20
- 機能・スペック
はじめに
WindowsとAndroidには、特定の使い方ができるようにする「キオスクモード」機能が搭載されており、ビジネスの現場や公共施設、教育・家庭に至るまで幅広く活用されています。
ここでは、キオスクモードとは何か、その概要と活用方法、設定方法などについて紹介します。
キオスクモードとは
キオスクモードとは、パソコンやタブレットなど端末の機能を制限し、特定の用途にのみ利用できるようにすることです。
例えばショッピングモールなどのオープンスペースに設置されている検索案内、病院の受付、美術館の館内説明、飲食店ではメニューやオーダー、決済などができるPOSレジ機能などが分かりやすいでしょう。
他の端末では、コンビニや銀行で利用されているATM、チケット販売機、マンションやオフィスビルにある案内など、不特定多数の人に必要な情報やサービスを提供するものがあげられます。
キオスク(KIOSK)の語源はトルコ語の「あずまや」という意味で、英語でも簡易的な構造物一般を指し、「売店」などに使われています。JRの駅に設置されているキオスクも同じ意味です。
キオスクモードは、その簡易性の特徴から誰でも気軽に利用できる仕様になっており、現在ではタッチパネルを採用しているものが多く、操作性が向上しユーザーにとってはさらに使いやすいものになっています。
一方で、ユーザビリティだけでなく、サービスを提供する側にとっても不可欠な機能です。キオスクモードを設定せずにユーザーが目的以外で利用したり、設定変更を加えたりすると、システムに不具合が生じる可能性があります。誤作動や情報漏洩など、思わぬトラブルに発展することも考えられるからです。
キオスクモードはユーザーの利便性、商品・サービスの訴求、そして何より安心して利用できる環境を構築するために役立つものと言えます。
キオスクモードの活用方法
キオスクモードは、ビジネスの現場でも活用されています。Power Pointなどを使い、商品やサービスの紹介、映像などの資料を作成した後キオスクモードにすれば、プレゼンテーション用、展示会のデモンストレーション用として準備することができます。
映像ソフトなどを使うと、デジタルサイネージとしても活用できるでしょう。ほかの人が映像を検索したり、情報をインプットしたりしても、必要な操作以外はできません。
操作ミスやオペレーションミスを防ぐほか、情報漏洩の防止としての機能も果たします。
ほかにも教育現場や家庭で、パソコンやタブレットを許可された専用ソフトの操作以外はできないようにするなど、様々な場面で活用することができます。
キオスクモードの設定方法
それでは、端末にキオスクモードを設定する方法について説明します。
Windowsの場合
Windowsの場合、あらかじめキオスクモード用のアカウントを用意します。既存のアカウントを選択することもできますが、Microsoftアカウントや管理アカウントは利用できないので注意しましょう。
Windowsの管理画面から、「アカウント」画面を開き、「家族とその他のユーザー」をクリックすると「キオスクモードを設定する」と「割り当てられたアクセス」が表示されます。
「キオスクモードを設定する」画面から「開始する」をクリック。キオスクモード用のアカウントを入力し、利用できる「キオスクアプリ」を選べば完了です。独自開発のアプリを使用する場合は、Windowsストアにアップロードしないアプリとして作成しましょう。
再起動すると、キオスクモードのユーザーとしてログインできます。キオスクモードを解除する場合は、「Ctrl+Alt+Del」キーを押し、管理者としてログイン、または再起動します。
Androidの場合
Androidでは、Android5.0からScreen Pinningというピン止め機能が付いており、それを利用することで一種のキオスクモードを設定することが可能です。ただし、それ以外の機種、あるいはセキュリティ面で確実性を高めるため、一般的にはDevice Ownerアプリを利用します。
Device Ownerを活用する場合、アプリの指定、活用方法、注意点などについて理解が必要なので、Androidの解説書などを参考にしてみましょう。
キオスクモードのカスタムサービス
Androidのキオスクモードの設定は難易度が高くなるため、テックウィンドのLenovo AndroidタブレットAPIカスタマイズサービスを活用する方法があります。
テックウインドのAPIカスタマイズサービスを施したLenovo Androidタブレットは、キオスクモードをはじめデバイス管理、アプリ管理、環境設定など高度なカスタマイズによる機能制御を実現できます。さらにテックウインドでは、業種や用途、課題ごとに最適なソリューションを提案し、導入後すぐに使えるようキッティングの代行も行っています。
まとめ
キオスクモードは、ユーザビリティの向上だけでなく、商品・サービスのPRや作業効率化をはじめ、システムを制御することによるセキュリティも実現する機能です。
端末1つで操作、プレゼンテーション、デジタルサイネージまで幅広く活用できるタブレットの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
Lenovo Android タブレットを詳細機能まで制御するテックウインドのAPIカスタマイズサービスについて、詳しくお知りになりたい場合は、こちらをご参照ください。