ツアー旅行の観光バスでタブレットを活用!参加者の満足度アップへ
- 2023.07.27
- 業種別活用法
バスを利用したツアー旅行は、人気の観光スポットを訪れるコースや、ご当地のおいしいグルメを堪能できるコースなど、さまざまなコースを選べます。バスツアーなら乗り換えなしで目的地まで直行でき、非日常的な体験をできるので、気軽に利用する人もいるのではないでしょうか。
バスツアーでは目的地までの移動中に添乗員から観光地に関する情報が伝えられますが、バスの車内でタブレットを活用すれば、添乗員としてはツアーの参加者に情報を伝えやすく、参加者としては情報の内容をわかりやすいと感じることでしょう。
この記事では、バスの車内でタブレットを活用することについて説明します。
目次
観光バスの車内にタブレットを導入
現在では、観光バスの車内にタブレットを導入するケースもみられるようになりました。
タブレットを導入する目的としては、添乗員の業務効率を高めること、ツアーの参加者が車内で利用できることがあげられます。それぞれの目的について説明します。
タブレットを導入して添乗員の業務効率がアップ
観光バスの添乗員向けにタブレットを導入すると、添乗員は来客管理やバス車内での観光案内を容易におこなえます。
添乗員の業務は「旅程管理」です。旅程管理とはバスツアーを計画通りに進めることであり、具体的な内容としては、観光地などでの料金精算をスムーズにおこなうこと、バスツアーの参加者が安全に楽しめるようサポートすることなどがあります。
バスツアーをスムーズに進めるためには、来客管理を確実におこなうことがポイントです。タブレットで予約者名簿を管理していれば、名簿の内容を画面上に簡単に表示できるため、予約者名簿の人数と実際の参加者の人数を照合しやすくなります。
また、観光地までの移動中に休憩施設に立ち寄った場合も、休憩施設から出発する前に全員がそろっているかどうかをタブレットの画面上でチェックできます。
そのほか、添乗員といえば、バスガイドのように観光案内の業務もおこなうイメージもありますが、観光案内の業務はバスガイドの役割であり、本来は添乗員の業務ではありません。
しかし、人手不足などの事情によりバスツアーにバスガイドが乗務できない場合もあるため、状況に応じて添乗員がバスガイドに代わって車内で観光案内をおこなうこともあります。
観光案内が不慣れな添乗員であっても、タブレットを活用すれば、タブレットに表示された資料を参考にしながらツアーの参加者に観光案内をおこなうことが可能となります。
バスツアーの参加者もタブレットを利用できる
観光バスの座席にタブレットが設置されていれば、バスツアーの参加者としては利便性が高まります。
添乗員がバスの車内で観光案内をおこなっているときに、添乗員のタブレットに表示されている内容がバスツアーの参加者のタブレットにも表示されれば、参加者は添乗員の話を聞きながら、タブレットに表示されている内容も見ることで、観光に関する説明をくわしく理解できます。
もし、参加者用のタブレットが設置されていなければ、後部座席に座っている参加者の中には、添乗員が説明している声が小さくて聞き取りにくいと感じることもあるでしょう。
その点、タブレットがあれば、添乗員の声が聞き取りにくいと感じてもタブレットに表示されている内容で理解できるため、観光地に対する期待感が高まりやすくなります。
タブレットでARを活用した案内も可能に!
先述したとおり、タブレットを使えば観光バスの車内で気軽に観光案内が可能となりますが、より臨場感のある観光案内をおこないたい場合は、ARの活用が効果的です。
ARとは「拡張現実」を意味します。ARの事例について具体的に説明すると、タブレットの画面越しに実在する風景が表示された状態で、ある物質や人物、動物などの画像を合成して表示する技術です。
たとえば、観光バスが山あいの道を走行しているとして、タブレットには山あいの道を走っている様子が表示されるとしましょう。本来であれば山の風景しか表示されないところですが、ARの技術を取り入れると、山に生息する動物たちの画像を画面上に組み込むことが可能となります。
ARの技術を活用することによって、添乗員は「この地域には珍しい動物たちが生息しています。今、タブレットの画面にその動物たちが表示されていますが、普段はなかなか見かけることがありませんよね」とわかりやすく説明することができます。
ARを活用すれば、非日常的な空間を手軽に演出することが可能となり、バスの参加者に質の高いサービスを提供できるようになります。
ツアー旅行でタブレットを利用するメリットは?
ツアー旅行でタブレットを利用するメリットは、旅行の満足度が高まりやすい点です。
満足度がアップするタブレットの使い方として例をあげると、旅行中に撮影した画像の共有があります。
添乗員がタブレットを使って観光地の画像を撮影しておき、観光地からの帰り道に撮影した画像をタブレットにアップして参加者のタブレットと共有すれば、観光地での楽しかった思い出を振り返ることができます。
バスツアーで観光地めぐりが終わった後は、参加者としては満足感が高まるものです。それに加えて、添乗員が「私が撮影した観光地の画像を見ながら、観光地でのひとときを振り返ってみましょう」と一言添えながら画像を紹介すれば、参加者の満足度は一層高まることでしょう。
バスツアーの参加者が、添乗員の気の利いた演出に対して好感を持つことができれば、参加者としては「またバスツアーに参加したい」という気持ちになるのではないでしょうか。
まとめ
ツアー旅行の観光バスにタブレットを導入すれば、添乗員としては観光案内を容易におこなえるようになり、ツアーの参加者としてはタブレットを見ながら添乗員の説明を十分に理解できます。
参加者の手元にタブレットがあることによって、観光地に対する理解も高まりやすく、参加者としては楽しい旅を満喫できることでしょう。
より多くの人たちにツアー旅行の参加をうながし、リピーターになってもらうためには、旅の気分を盛り上げるためにもバスの車内にタブレットを設置することが効果的です。
タブレットはさまざまな業種で幅広く導入されています。導入にあたり、各業種のタブレットの活用事例について知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。