建設現場でも大活躍!タブレットなら図面を簡単に持ち運べます

はじめに

現在、建設現場では業務用タブレットが活用されるようになってきました。建設・建築の現場は図面や計画書、施工に関わる写真、報告書、請求書など実に多くの書類を必要とする業種です。

そのため紙書類なども膨大になっていましたが、近年はDX化が進められ、建設業界向けの施工管理アプリ・業務支援システムなどが開発・提供されています。様々なデータを電子化し、業務用タブレット1つで持ち歩くことができるようになりました。

では、具体的に建設現場ではどのようにタブレットを利用しているのでしょうか。現場管理用タブレット、図面用タブレットなどの使い勝手をみていきましょう。

建設現場でのタブレットの利用法

建設現場は作業工程が多く、安全管理の面でも多くの資料が作成されます。現場と事務所を行き来する施工管理担当者にとっては、スマートフォンよりも画面が大きく、ノートパソコンより操作性があり持ち運びに便利なタブレットが欠かせない存在となりつつあります。

ここでは、そのタブレットの具体的な利用方法を紹介します。

施工の記録

施工管理は、工事がスムーズに進むように技術者の指揮監督、スケジュールや予算の組み立て、調整、現場の進捗や安全確認など工事全体を管理しています。

また、施工計画の作成、スケジュール管理、報告書の作成などデスクワークも多く、必要に応じて役所への連絡・手続き、業者との打ち合わせなど、様々な業務を行います。

これらの業務に必要な紙資料を全て電子化することで、場所を選ばずにタブレットから閲覧・確認・編集ができるようになります。現場でタブレットから直接写真を撮影し、記録に添付することも可能です。

資料の保存

会社が建設現場向けの業務支援システムを導入し、図面などをデータとしてクラウド保存することができれば、現場でも事務所でも移動中でも、図面用タブレット1つで保存したデータをすぐに取り出すことができます。データは自動で整理・保存されるため、検索もスムーズに行えます。

また、タブレットからメールやコミュニケーションアプリを使うことで、連絡・データ共有が円滑になるほか、事務所に書類を取りに戻ったり、資料を渡したりする手間を省くことができます。

ほかにも建設業は、営業所ごとに帳簿を5年間保存することが義務づけられています。帳簿は契約書などの添付資料もあり、そうした書類の提出を求められたときにも、タブレットならすぐに取り出せるでしょう。

オンライン会議の参加

施工管理担当者は、建設現場と事務所を往復することが多くなりますが、ときには社内の会議や業者との打ち合わせをすることがあります。

建設現場が遠い、進捗状況に問題があり移動する時間がないときなどは、タブレットでオンラインミーティングができます。移動にかける時間と手間を、業務に活用できれば生産性の向上につながります。

また、タブレット上で共有したい資料・写真などを会議参加者にその場で送信、提示することもできるでしょう。

気象情報の確認

建設現場は、屋外での作業であることが多いため、強風、大雨など悪天候においては事故の防止や資材の保護など対策が必要になります。タブレットに天気予報アプリをダウンロードしておくことで、事務所から現場へ移動する間の天候の変化も確認できます。

特定のエリアを絞り込んで、時間ごとの変化や雨雲レーダーなどで状況を予測することも可能です。

GNNSの利用

GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)が搭載された工事写真台帳アプリなどを使用すると、タブレット上で建設に必要な計測が行えます。

GNSSとは、複数の人工衛星を使った位置計測方法の1つです。これまでの測量では、現場に設けた基準点から離れれば離れるほど誤差が発生しやすくなっていました。

GNSSは、衛星から位置を計測するため測位の精度が高く、また天候にも左右されないため、工期日数やコストを抑えることができるようになります。

さらに撮影した写真を場所や工種別などに分類して保存できるほか、タブレット上で写真の確認や台帳の編集なども行えます。現在では、AR(拡張現実)技術を使用した施工管理方法なども行われています。

まとめ

労働人口の減少による人手不足も懸念され、現場作業の効率化・省人化への取り組みが課題となっています。国土交通省では、ICTの全面的な活用による建設工事の生産性向上を目指す「i-Construction(アイ・コンストラクション)」の推進に力を入れています。

変化する現場作業をサポートするものとして、便利なのがタブレットです。タブレットを選ぶときは、サイズや重さ、容量、そして作業現場向けの堅牢さと耐久性を備えた業務用のタブレットを選ぶのがポイントになるでしょう。

施工管理の効率化を目指すためにも、タブレットの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

建設業界でのタブレットの活用方法についてさらに知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。