配車にも決済にも活用できる!タクシー業界でのタブレット活用法は?

コロナの影響が緩和の方向に向かっている現在では、タクシーの利用は増加傾向にあります。タクシー業界において効率性の高い運用をしていくなら、タブレットの活用が効果的です。

タブレットは他の専門的な機器と比べるとコンパクトで扱いやすいサイズであり、しかもさまざま用途に利用できるため、使いやすさの面から見ても優れています。この記事では、タクシー業界でのタブレットの活用方法について説明します。

タブレットなら配車がスピーディーに

タクシーの配車にタブレットを活用すると、配車がスピーディーにおこなえます。

それを可能とするのはタブレットに搭載されているGPS機能です。タクシーの車内にGPS機能が搭載されたタブレットを設置しておくと、事務所内に設置しているタブレットの画面にはタクシーの位置情報が表示されます。

顧客から配車の依頼があった場合、タクシー会社の事務所では、顧客から最も近い場所にいるタクシーに配車の指示を出します。

配車係はタブレットの画面に表示されたタクシーの位置情報を確認したうえで配車の指示を出せるので、効率的な配車が可能となります。

さらに、配車の履歴が増えていくほど、より合理的なルートを選択できます。

これにより、顧客はタクシーを手配してから到着するまでの時間が短く感じられるようになるため、満足度が高まる効果が見込めます。

タブレットによる配車でコストダウンが実現

タブレットを利用すると、スピーディーな配車が実現するほか、コストダウンにもつなげられます。

その理由は、タブレット端末が手頃な価格であるためです。タブレットなら1台あたり3万~5万円程度で購入できるため、タクシー会社で導入している専用の無線機と比べるとコストを抑えられます。

しかも、タブレットで配車する場合は、タクシー会社で導入している無線のシステムを利用せず、民間の携帯電話通信網を利用できます。

これにより、タクシーの車内に専用の無線機を取り付ける必要がないため、長期的に見るとコスト削減の効果が十分に見込めます。

新人ドライバーも顧客のもとへ素早く到着可能に

そのほか、タクシーの配車をタブレットでおこなうことで、新人ドライバーも顧客のもとへ素早く到着することが可能となります。

新人ドライバーで土地勘があまりない場合、目的地までのルートを十分に理解していないことがあり、目的地にたどり着くまでに時間がかかることがあります。

顧客が配車を依頼してからタクシーが到着するまでに時間がかかると「待ち時間が長い」と不満に感じることもあるでしょう。

タブレットで配車をおこなえば、目的地までのルートが明確に表示されます。新人ドライバーで地域の道路事情にくわしくなく、目的地までのルートを十分に理解していなくても、タブレットに表示されるナビの通りに運転することによって、顧客を待たせることなく目的地に到着できます。

タブレット端末を使って料金の精算が可能

タクシーによっては、タブレット端末を使って料金の精算が可能です。

タブレット端末を助手席のヘッドレストの背面に設置し、画面を後部座席の方に向けておけば、タクシーの乗客は後部座席に座ったまま、目の前にあるタブレットの画面に向けて自分自身のスマホをかざすだけで料金の決済ができます。

現在では、キャッシュレス決済に対応しているタクシーが一般的となりました。決済するときにはタクシーの車内に設置されている決済端末にクレジットカードを通したり、スマホをかざしたりしなければならない場合があります。

その点、タクシーの車内にタブレット端末が設置されていれば、座席に座りながら目の前のタブレットにスマホをかざすだけで済むので、決済を手軽に済ませることが可能となります。

車内のタブレットで広告配信も!

車内に設置されたタブレットは、料金の決済に利用できるだけでなく、広告を配信するデジタルサイネージとしても活用できます。

タクシーの乗客にとって、車内で過ごす時間はいわばすき間時間といえます。次の業務の内容を確認したり、ドライバーと話をする時間にあてたりすることもできますが、タブレットに広告が配信されていれば、乗客にその広告を見てもらいやすくなります。

そのため、タクシーの車内でタブレットを活用して広告を配信すると、十分な広告効果が見込めます。

また、タクシーに乗車する年齢層や客層がおおよそ固定化していれば、その客層に対して適切な内容の広告を配信できます。

たとえば、タクシーの利用者に経営者や富裕層などの高所得者が多いとしましょう。そのような場合は、富裕層向けのクレジットカードの広告を配信してPRすることで、クレジットカードの申込数の増加が期待できます。

そのほか、高齢者の利用が多い場合は、高齢者向けのサプリメントの広告を配信すると商品の売り上げアップが見込めます。

乗客の客層に応じた広告を配信することは、マーケティング戦略の基本といえるでしょう。

タブレットで複数の言語対応が可能に!

さらに、タブレットの中には複数の言語に対応する機能を持つものもあります。

タブレットに表示される言語は、日本語のほか英語、中国語、韓国語です。画面上にこれらの言語が表示されることにより、料金の決済がスムーズにおこなえます。

そのほか、タクシーによっては外国語の音声入力にも対応しています。外国人がタブレットに向かって外国語で話すと、ドライバーのタブレットには翻訳されて表示されるので、外国人とのコミュニケーションが手軽にできます。

まとめ

タクシー業界では、タブレットを活用した効率的な配車をおこなっているほか、タクシー料金の決済や広告配信なども可能となっています。

効率的な配車が可能になると顧客の待ち時間を短縮できます。さらに、決済業務を手軽におこなうことができ、乗客が車内で広告を見ることができれば、顧客満足度の向上につながっていきます。

また、タクシー業界でタブレットを導入すると、顧客の満足度が高まるだけでなく、タクシー業界で働くスタッフにとっても働きやすい環境が実現します。タブレットによる配車で目的地までのルートが明確に示されれば、ドライバーとしてはわかりやすいと感じることでしょう。

タブレットは使いやすい大きさであるうえに、価格も手頃な点がメリットです。タクシーを利用しやすい状況をつくるためにも、タブレットの導入を検討してみませんか。

タクシー業界においての決済業務、広告配信など、さまざまなタブレットの活用について知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。